中部国際空港が開港されるまで愛知県の主要空港だった「名古屋空港」。今では「県営名古屋空港(飛行場)」に格下げされ、国内定期便がいくつか就航するのみです。
そんな名古屋空港の国際線ターミナルがあった場所にはショッピングモール「エアポートウォーク名古屋」が建てられ、それに隣接して2017年11月に「あいち航空ミュージアム」がオープンしました。
当時、あまり大きな告知もされなかったので「あれ?いつの間に」という感じでしたが、もう一周年を迎えるんですね。先日、所用でエアポートウォークに行った際、ぶらっと立ち寄ってみたのでご紹介したいと思います。
ショッピングモールから繋がる連絡橋を抜けて館内へ足を踏み入れると、そこは本物の空港さながらの雰囲気で白を基調としたエントランス。受付カウンターにいる職員も空港スタッフのような服装をしています。
まぁ、名古屋空港が運営母体なので空港の職員には変わりありませんが、さも空港で搭乗手続きをしているような気分を味わえます。
よく見るとチケットも入場券ではなく搭乗券と書かれており、デザインも本物のチケットを模しているようです。日本の名機100選というカードも一枚貰えました。いい記念になりますね。
そしてこれまた本物さながらの搭乗ゲートを通って入場します。
ミュージアム内は飛行機の格納庫を思わせるひらけた空間になっており、まだ真新しさを感じさせます。順路に沿って、まずは航空機模型の展示を観て回ることに。
一つ一つがかなり精巧に作られています。
私自身は飛行機も模型も素人ですが、マニアの方にはたまらないでしょうね。年代順に展示されており、航空機の進化の過程を観ることができます。
意外に高齢のお客さんが多く、昭和の航空機模型を感慨深そうに眺めていましたね。名古屋空港は小牧陸軍飛行場がもとになっているので、もしかしたらそれに携わった方々もいらっしゃるのかもしれません。
100機もの模型が展示されているので一機一機じっくり見ているとさすがに疲れます。そんな時はベンチとして置いてある飛行機の座席で一休み。
ちょっと…いや、だいぶ年季が入ってます。そして意味もなくベルトがついてます。
正直、座り心地はよくありませんでしたが、昔のエコノミークラスで使われていた座席でしょうか。私は小さい頃ほとんど飛行機に乗っていないので懐かしさはありませんが、今の飛行機の座席がいかに快適になったかを実感しますね。
1階は実機の展示コーナーになっており、上からは飛行機全体を、下に降りれば解剖図解やパーツを近くで眺めることができます。
民間用ヘリコプター、ビジネスジェット機、大きいものだと「YS-11」という旅客機が展示されています。ちなみに、この「YS-11」という機体は民間エアラインからは引退したものの自衛隊等ではいまだに現役で使われているそうです。機体の内部を見学できるツアーガイドもやっていました。
そして、このミュージアムの目玉といえば「零戦」の展示でしょう。正式名称は「零式艦上戦闘機52型甲」。当時の最高技術で作られた戦闘機です。
意外にも展示スペースの目立たない場所に展示されていたので不思議だったのですが、どうやらゼロ戦の展示にあたっては色々と議論があったようです。「戦争美化につながる」「若い子に興味をもってもらいたくない」というのが展示反対派の意見だったそう。
一時、展示が見送りになったものの、現在は三菱重工資料室からの移転展示という形で暫定的に展示されているとのことです。明確な期間は決められていないようですが、暫定的ということはいつかは無くなってしまうのかもしれません。
時間の都合で利用できませんでしたが、職業体験プログラム(パイロット・整備士)なんてものもありました。お子様向けかと思いきや、子供と大人で時間が分けられていて所要時間50分となかなか本格的です。
パイロット体験をやってみたかったんですが残念です。事前予約はできないそうなので興味のある方は時間を確認して、受付で整理券をゲットしましょう。
ひと通り見て回ったら、エレベーターで最上階の展望デッキへ。
公式いわく、(おそらく)日本一滑走路に近い展望デッキだそうです。お向かいには航空自衛隊小牧基地があるため、「格納庫内を撮影するのはご遠慮ください」という注意書きがありました。確かにけっこうがっつり基地が見えます。
大型機が来ないので迫力には欠けますが、小型機・ヘリ・自衛隊機の離着陸を眺めることができます。
ハンモックでのんびりできるのも良いですね(ちょっと硬いですが)。
帰りは階段で降りることをおすすめします。高い位置からミュージアム全体が眺められます。
ちなみに、(当日に限り)再入場もできます。
19時まで開館しているので、日没の早い時期は展望デッキから夜景を観ることもできそうです。
商業施設の「エアポートウォーク名古屋」があるので駐車場には困らないですし、空港行きのバスもあるので駅からのアクセスも良好です。ただ、空港の隣といっても多少距離があるので「飛行機の待ち時間に立ち寄りたい」という場合には余裕をもって行かれた方が良いかもしれません。
興味のある方は足を運んでみてはいかがでしょうか。
そんな名古屋空港の国際線ターミナルがあった場所にはショッピングモール「エアポートウォーク名古屋」が建てられ、それに隣接して2017年11月に「あいち航空ミュージアム」がオープンしました。
当時、あまり大きな告知もされなかったので「あれ?いつの間に」という感じでしたが、もう一周年を迎えるんですね。先日、所用でエアポートウォークに行った際、ぶらっと立ち寄ってみたのでご紹介したいと思います。
本物の空港さながらの館内
ショッピングモールから繋がる連絡橋を抜けて館内へ足を踏み入れると、そこは本物の空港さながらの雰囲気で白を基調としたエントランス。受付カウンターにいる職員も空港スタッフのような服装をしています。
まぁ、名古屋空港が運営母体なので空港の職員には変わりありませんが、さも空港で搭乗手続きをしているような気分を味わえます。
よく見るとチケットも入場券ではなく搭乗券と書かれており、デザインも本物のチケットを模しているようです。日本の名機100選というカードも一枚貰えました。いい記念になりますね。
そしてこれまた本物さながらの搭乗ゲートを通って入場します。
名機が並ぶ模型展示
ミュージアム内は飛行機の格納庫を思わせるひらけた空間になっており、まだ真新しさを感じさせます。順路に沿って、まずは航空機模型の展示を観て回ることに。
一つ一つがかなり精巧に作られています。
私自身は飛行機も模型も素人ですが、マニアの方にはたまらないでしょうね。年代順に展示されており、航空機の進化の過程を観ることができます。
意外に高齢のお客さんが多く、昭和の航空機模型を感慨深そうに眺めていましたね。名古屋空港は小牧陸軍飛行場がもとになっているので、もしかしたらそれに携わった方々もいらっしゃるのかもしれません。
100機もの模型が展示されているので一機一機じっくり見ているとさすがに疲れます。そんな時はベンチとして置いてある飛行機の座席で一休み。
ちょっと…いや、だいぶ年季が入ってます。そして意味もなくベルトがついてます。
正直、座り心地はよくありませんでしたが、昔のエコノミークラスで使われていた座席でしょうか。私は小さい頃ほとんど飛行機に乗っていないので懐かしさはありませんが、今の飛行機の座席がいかに快適になったかを実感しますね。
間近で見られる往年の実機とゼロ戦!
1階は実機の展示コーナーになっており、上からは飛行機全体を、下に降りれば解剖図解やパーツを近くで眺めることができます。
民間用ヘリコプター、ビジネスジェット機、大きいものだと「YS-11」という旅客機が展示されています。ちなみに、この「YS-11」という機体は民間エアラインからは引退したものの自衛隊等ではいまだに現役で使われているそうです。機体の内部を見学できるツアーガイドもやっていました。
そして、このミュージアムの目玉といえば「零戦」の展示でしょう。正式名称は「零式艦上戦闘機52型甲」。当時の最高技術で作られた戦闘機です。
意外にも展示スペースの目立たない場所に展示されていたので不思議だったのですが、どうやらゼロ戦の展示にあたっては色々と議論があったようです。「戦争美化につながる」「若い子に興味をもってもらいたくない」というのが展示反対派の意見だったそう。
一時、展示が見送りになったものの、現在は三菱重工資料室からの移転展示という形で暫定的に展示されているとのことです。明確な期間は決められていないようですが、暫定的ということはいつかは無くなってしまうのかもしれません。
時間の都合で利用できませんでしたが、職業体験プログラム(パイロット・整備士)なんてものもありました。お子様向けかと思いきや、子供と大人で時間が分けられていて所要時間50分となかなか本格的です。
パイロット体験をやってみたかったんですが残念です。事前予約はできないそうなので興味のある方は時間を確認して、受付で整理券をゲットしましょう。
ハンモックのある展望デッキへ
ひと通り見て回ったら、エレベーターで最上階の展望デッキへ。
公式いわく、(おそらく)日本一滑走路に近い展望デッキだそうです。お向かいには航空自衛隊小牧基地があるため、「格納庫内を撮影するのはご遠慮ください」という注意書きがありました。確かにけっこうがっつり基地が見えます。
大型機が来ないので迫力には欠けますが、小型機・ヘリ・自衛隊機の離着陸を眺めることができます。
ハンモックでのんびりできるのも良いですね(ちょっと硬いですが)。
帰りは階段で降りることをおすすめします。高い位置からミュージアム全体が眺められます。
ちなみに、(当日に限り)再入場もできます。
19時まで開館しているので、日没の早い時期は展望デッキから夜景を観ることもできそうです。
商業施設の「エアポートウォーク名古屋」があるので駐車場には困らないですし、空港行きのバスもあるので駅からのアクセスも良好です。ただ、空港の隣といっても多少距離があるので「飛行機の待ち時間に立ち寄りたい」という場合には余裕をもって行かれた方が良いかもしれません。
興味のある方は足を運んでみてはいかがでしょうか。
あいち航空ミュージアム
入館料:一般1000円、大高生800円、中小学生500円
定休日:毎週火曜日
開館時間:10時から19時まで(入館は18時30分)
住所:愛知県西春日井群豊山町大字農場(県営名古屋空港内)
入館料:一般1000円、大高生800円、中小学生500円
定休日:毎週火曜日
開館時間:10時から19時まで(入館は18時30分)
住所:愛知県西春日井群豊山町大字農場(県営名古屋空港内)