日本のみならず、海外においても抜群の知名度を誇る旅館といえば、石川県和倉温泉にある「加賀屋」ではないでしょうか。
あらゆるメディアに取り上げられ、おもてなしNo.1に輝いた旅館としても有名です。言わずと知れた高級旅館。やはりネックになるのは宿泊料金でしょう。しかし、私がよく利用している楽天トラベルに宿泊プランがあるのは意外でした。
しかも最安料金を見てみると、「あれ?意外にも…」という気がします。もちろんこれは最安値なので平均で見るともう少ししますが、それでも日本トップクラスの高級旅館がこの値段というのはどうでしょう?
ということで、今回は石川県・和倉温泉「加賀屋」に宿泊してきました。
和倉温泉で「加賀屋」を探すのはとても簡単。温泉街で一番立派な建物へ向かえば良いのです。まさに圧倒的存在感。
旅館の入口に車を停めると、エンジンを止めるより早く仲居さんがお出迎えしてくれました。その俊敏さに若干恐縮してしまいます。車を預けて、荷物を運んでもらい、チェックインカウンターへ。ここで感激のおもてなしが…
「雪月花のお部屋をご用意させていただきました」
今回、「能登本陣」というお部屋を予約していたのですが、なんと「雪月花」のお部屋にアップグレードして貰えることになりました。旅行サイトのレビューを見ると、アップグレードのサービスを受けられた方はけっこう多いみたいですね。
とはいえ、これはあくまでサービス。色々な事情もあるでしょうし、してもらえる前提では考えない方がいいでしょう。今回はオフシーズンだったから、というのもあるかと思います。
それにしても部屋によって料金がだいぶ違うはずなのにかなりの太っ腹です。これだけで小市民の私はコロッと心を掴まれましたね。
館内の豪華絢爛さに圧倒されます。琴の生演奏が流れるラウンジ、宿場町をイメージしたかのような土産物店、吹き抜けに浮かぶBAR。正直、バブル感は否めませんが、ここまで振り切っていると凄いの一言です。
そんな光景に目を奪われながら、担当の仲居さんに案内されお部屋へ。
こちらが一般客室『雪月花』。
かなり広いです。お座敷、控え、広縁の3部屋あります。景色はオーシャンビューではないものの和倉の街並みを眺めることができます。
仲居さんが淹れてくれた抹茶とお茶菓子を頂きながら館内説明を聞きます。とにかく大きい旅館なので情報量の多いこと多いこと。夕食と朝食の時間を決めて、浴衣を受け取ります。
「あ、浴衣のサイズ確認しなきゃ!」と渡された浴衣を広げてみると、なんと全員ジャストサイズ。
宿泊客の体型を見て、各々に合ったサイズの浴衣を持ってきてくれたようです。その目利きもすごいですが、サイズの種類も豊富なようで、少なくともS・M・Lでは効かないぐらいのジャストサイズでした。
小さなことかもしれませんが、「プロだなぁ…」と感じさせてくれます。
仲居さんから「加賀屋の大浴場(男性用)は3階建てになっている」と聞いた私たちは浴衣に着替えてさっそく大浴場へと向かうことに。
残念ながら写真はありませんが、まぁー凄かったです。大浴場内にエレベーターがあり、本当に3階建てでした。露天風呂含めていくつお風呂があったことやら。もちろん全部入ってやりましたよ。
正直、「いくらなんでも広すぎるのでは?」と思いましたが、旅館の規模が規模だけにハイシーズンだとこれぐらいのスペースは必要なのかもしれませんね。
あと、これは男性限定かもしれませんが、髭剃り用の使い捨てカミソリが三枚刃だったのは地味に嬉しかったですね。アメニティってケチろうと思えばいくらでもケチれるので、こういう部分にお金をかけているのは流石です。
休憩スペースには無料の全身マッサージチェアがあり、お洒落なアイスティーが何種類も用意されていました。本当に至れり尽くせり。大浴場だけでも1時間は見ておきたいところです。
また、それだけではなく加賀屋の姉妹旅館である「あえの風」のお風呂も利用することができます。送迎バスが出ているので時間のある方はぜひ。どちらも行くとなるとやはり早めのチェックインは必須ですね。
入浴後はお待ちかねの夕食です。
場所は最上階のレストランでした。主に季節の食材が使われており、今は「能登の夏」をイメージした料理とのこと。食前酒を頂き、上品な料理の数々に手をつけていきます。
加賀野菜の前菜、海の幸の盛り合わせ、いしる(魚醤)を使った料理、能登牛のステーキetc…品数が多くて載せきれませんが、どれも本当に美味しい。日本酒との相性も抜群です。
それにしても、どうして旅館で食べるご飯、味噌汁、漬物って別物のように美味しいんですかね。同じコシヒカリ米を使っても自宅の炊飯器では再現不可能な味です。一品一品、手の込みようが凄い。
最後にデザートの金時草ゼリーを頂いて、ごちそうさまでした。味はもちろん、ボリュームも良い塩梅でした。それと配膳のペースが良くて、旅館側の都合ではなくお客さんのペースに合わせているのが伝わってくる気持ちのいい接客でした。
加賀屋の夜はまだ終わりません。ここは夜のイベントも充実しているようで、館内にある祭り小屋で毎夜ショーを開催しています。
歌手の方なんでしょうね…おそらく。名前は忘れてしまいましたが、懐かしのフォークソングを歌っていました。
マジックショーも。本格マジックというよりは、タネがバレバレの漫才マジックという感じでしたがテンポが良くて面白かったです。子供も喜ぶと思います。
ラウンジでやっていたラテン音楽の生演奏も良かったです。ジントニック(有料)を飲みながらほろ酔い気分で浸っていると現実を忘れさせてくれます。アルコールと音楽の力は偉大ですね。
私が見て回ったものはすべて無料でしたが、有料で豪華なショーもやっているようです。普通の旅館じゃ毎夜これだけのイベントはやれないでしょうね。ましてやオフシーズンですしね。
そんなこんなで夜も更けて、部屋に戻るときちんと布団が敷いてありました。しかも布団はエアウィーヴの高級寝具です。腰にやさしいそうです。なるほど、確かに高反発で腰が沈みません。ぐっすり眠れました。
早朝、朝風呂でさっぱりしたのち朝食をいただきます。
おかずが多いので、ついついご飯をおかわりしてしまいます。能登ブランドの牛乳とヨーグルトが飲み放題なのは嬉しいサービス。しばらく体重計には載りたくないですね…。
チェックアウトは午前10時まで。8時ぐらいに朝食をとれば余裕をもって出られます。帰る際には私たちの姿が見えなくなるまで手を振ってくださるなど、最初から最後まで一流を感じさせてくれる旅館でした。
和倉温泉・おもてなしの宿「加賀屋」。興味のある方はぜひ宿泊してみてはいかがでしょうか。
あらゆるメディアに取り上げられ、おもてなしNo.1に輝いた旅館としても有名です。言わずと知れた高級旅館。やはりネックになるのは宿泊料金でしょう。しかし、私がよく利用している楽天トラベルに宿泊プランがあるのは意外でした。
しかも最安料金を見てみると、「あれ?意外にも…」という気がします。もちろんこれは最安値なので平均で見るともう少ししますが、それでも日本トップクラスの高級旅館がこの値段というのはどうでしょう?
ということで、今回は石川県・和倉温泉「加賀屋」に宿泊してきました。
無料でお部屋をアップグレード!
和倉温泉で「加賀屋」を探すのはとても簡単。温泉街で一番立派な建物へ向かえば良いのです。まさに圧倒的存在感。
旅館の入口に車を停めると、エンジンを止めるより早く仲居さんがお出迎えしてくれました。その俊敏さに若干恐縮してしまいます。車を預けて、荷物を運んでもらい、チェックインカウンターへ。ここで感激のおもてなしが…
「雪月花のお部屋をご用意させていただきました」
今回、「能登本陣」というお部屋を予約していたのですが、なんと「雪月花」のお部屋にアップグレードして貰えることになりました。旅行サイトのレビューを見ると、アップグレードのサービスを受けられた方はけっこう多いみたいですね。
とはいえ、これはあくまでサービス。色々な事情もあるでしょうし、してもらえる前提では考えない方がいいでしょう。今回はオフシーズンだったから、というのもあるかと思います。
それにしても部屋によって料金がだいぶ違うはずなのにかなりの太っ腹です。これだけで小市民の私はコロッと心を掴まれましたね。
館内の豪華絢爛さに圧倒されます。琴の生演奏が流れるラウンジ、宿場町をイメージしたかのような土産物店、吹き抜けに浮かぶBAR。正直、バブル感は否めませんが、ここまで振り切っていると凄いの一言です。
そんな光景に目を奪われながら、担当の仲居さんに案内されお部屋へ。
こちらが一般客室『雪月花』。
かなり広いです。お座敷、控え、広縁の3部屋あります。景色はオーシャンビューではないものの和倉の街並みを眺めることができます。
仲居さんが淹れてくれた抹茶とお茶菓子を頂きながら館内説明を聞きます。とにかく大きい旅館なので情報量の多いこと多いこと。夕食と朝食の時間を決めて、浴衣を受け取ります。
「あ、浴衣のサイズ確認しなきゃ!」と渡された浴衣を広げてみると、なんと全員ジャストサイズ。
宿泊客の体型を見て、各々に合ったサイズの浴衣を持ってきてくれたようです。その目利きもすごいですが、サイズの種類も豊富なようで、少なくともS・M・Lでは効かないぐらいのジャストサイズでした。
小さなことかもしれませんが、「プロだなぁ…」と感じさせてくれます。
圧巻の3階建て大浴場へ
仲居さんから「加賀屋の大浴場(男性用)は3階建てになっている」と聞いた私たちは浴衣に着替えてさっそく大浴場へと向かうことに。
残念ながら写真はありませんが、まぁー凄かったです。大浴場内にエレベーターがあり、本当に3階建てでした。露天風呂含めていくつお風呂があったことやら。もちろん全部入ってやりましたよ。
正直、「いくらなんでも広すぎるのでは?」と思いましたが、旅館の規模が規模だけにハイシーズンだとこれぐらいのスペースは必要なのかもしれませんね。
あと、これは男性限定かもしれませんが、髭剃り用の使い捨てカミソリが三枚刃だったのは地味に嬉しかったですね。アメニティってケチろうと思えばいくらでもケチれるので、こういう部分にお金をかけているのは流石です。
休憩スペースには無料の全身マッサージチェアがあり、お洒落なアイスティーが何種類も用意されていました。本当に至れり尽くせり。大浴場だけでも1時間は見ておきたいところです。
また、それだけではなく加賀屋の姉妹旅館である「あえの風」のお風呂も利用することができます。送迎バスが出ているので時間のある方はぜひ。どちらも行くとなるとやはり早めのチェックインは必須ですね。
能登ならではの美味しい料理を
入浴後はお待ちかねの夕食です。
場所は最上階のレストランでした。主に季節の食材が使われており、今は「能登の夏」をイメージした料理とのこと。食前酒を頂き、上品な料理の数々に手をつけていきます。
加賀野菜の前菜、海の幸の盛り合わせ、いしる(魚醤)を使った料理、能登牛のステーキetc…品数が多くて載せきれませんが、どれも本当に美味しい。日本酒との相性も抜群です。
それにしても、どうして旅館で食べるご飯、味噌汁、漬物って別物のように美味しいんですかね。同じコシヒカリ米を使っても自宅の炊飯器では再現不可能な味です。一品一品、手の込みようが凄い。
最後にデザートの金時草ゼリーを頂いて、ごちそうさまでした。味はもちろん、ボリュームも良い塩梅でした。それと配膳のペースが良くて、旅館側の都合ではなくお客さんのペースに合わせているのが伝わってくる気持ちのいい接客でした。
食後は館内のイベント巡りへ
加賀屋の夜はまだ終わりません。ここは夜のイベントも充実しているようで、館内にある祭り小屋で毎夜ショーを開催しています。
歌手の方なんでしょうね…おそらく。名前は忘れてしまいましたが、懐かしのフォークソングを歌っていました。
マジックショーも。本格マジックというよりは、タネがバレバレの漫才マジックという感じでしたがテンポが良くて面白かったです。子供も喜ぶと思います。
ラウンジでやっていたラテン音楽の生演奏も良かったです。ジントニック(有料)を飲みながらほろ酔い気分で浸っていると現実を忘れさせてくれます。アルコールと音楽の力は偉大ですね。
私が見て回ったものはすべて無料でしたが、有料で豪華なショーもやっているようです。普通の旅館じゃ毎夜これだけのイベントはやれないでしょうね。ましてやオフシーズンですしね。
そんなこんなで夜も更けて、部屋に戻るときちんと布団が敷いてありました。しかも布団はエアウィーヴの高級寝具です。腰にやさしいそうです。なるほど、確かに高反発で腰が沈みません。ぐっすり眠れました。
早朝、朝風呂でさっぱりしたのち朝食をいただきます。
おかずが多いので、ついついご飯をおかわりしてしまいます。能登ブランドの牛乳とヨーグルトが飲み放題なのは嬉しいサービス。しばらく体重計には載りたくないですね…。
チェックアウトは午前10時まで。8時ぐらいに朝食をとれば余裕をもって出られます。帰る際には私たちの姿が見えなくなるまで手を振ってくださるなど、最初から最後まで一流を感じさせてくれる旅館でした。
和倉温泉・おもてなしの宿「加賀屋」。興味のある方はぜひ宿泊してみてはいかがでしょうか。