国内でワイナリーと言えば、まず長野や山梨を思い浮かべる人も多いでしょう。


実際、Googleマップでワイナリーを調べてみると圧倒的に塩尻・甲府に多いことが分かります。とはいえ、ワイナリー自体は日本に200以上はあると言われており、実はほとんどの県に存在しているのだそう。


私が住む愛知県も例外ではなく、メディアに何度も取り上げられているような、ローカルでは名の知れたワイナリーが小牧市にあります。その名も「小牧ワイナリー ななつぼし葡萄酒工房」さん。2015年に開業したばかりのまだ新しいワイナリー。


開業当初から名前は耳にしていたのですが、公共交通機関から少し離れた場所にあるため、なかなか訪ねる機会がありませんでした。が、先日ようやく足を運ぶことができました。

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全国初の社会福祉法人が運営するワイナリー


そんな「小牧ワイナリー」さんの運営元はなんと社会福祉法人

いわゆる障害のある方の自立支援施設という形になっているようです。ワイナリーという事業の斬新さ、そして栽培から醸造まで行っている施設ということで開業当初から話題になっていました。

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さっそく建物のなかに入ってみると、ワイン売り場とカフェが併設されていました。すでにランチ時は過ぎているにもかかわらず、洒落たおつまみとワインを楽しんでいるお客さんで賑わっている様子。


いやぁー…羨ましい。私は車で来てしまったのでワインを試飲することもできません。ワイナリーに来てワインが飲めないことほど残念なことはありませんね。それでもせめてワインっぽい気分だけでも味わおうと季節のジュースを注文することに。

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濃厚な葡萄ジュース。

こちらで栽培されたものでしょうか?よく冷えていて美味しい。これならドライバーでも安心して飲めます。まぁ、一番良いのはドライバーにならないことですけどね。


さて、喉を潤したところでワイナリーをぶらぶら。ツアーもあるようですが、今回は個人で自由に見て回れる範囲を見学。

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▲ワインの醸造所。ガラス越しに製造工程を眺めることができます。


こちらでは「ななつぼし」というブランドのワインを作っているそうで、お隣のショップで買い求めることができます。ちなみに店員さんの話では「まだ若い」らしく、数年寝かせておくと良いそう。


醸造工程を学んだら、次は建物の裏手へと回ります。そこには一帯のぶどう畑が広がっていました。名古屋市内から30分圏内のところにこれだけのブドウが並んでいるのは壮観ですね。

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ここに植えられているぶどうの樹にはオーナーさんがいて、ひとつひとつに表札が掲げられています。その中にはなんと皇族の方のお名前もありました。

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ちなみにオーナーになるための会費は個人で一口5,000円。以下の特典が付いてくるとのことです。
1.小牧ワイナリーオリジナルワインをプレゼント
 個人会員には年に一度ななつぼし葡萄酒工房オリジナルワイン1本を送ります。

2.「小牧春野葡萄酒まつり」にご招待

3.小牧ワイナリーでのワインの購入やお食事を10%割引サービス

4.1年を通しての農業体験

※詳細は公式サイトでご確認ください。

元が取れるかどうかというよりは、社会福祉への貢献という意味合いの方が強いのかもしれませんね。とはいえ、近所に住んでいて頻繁に食事や買い物をする人には嬉しい特典だと言えそうです。


実際に回ってみると、見学できる箇所は少ない印象です。さすがに大手ワイナリーのように観光地化されているわけではないので、見学よりも食事や買い物がメインになるといったところでしょうか。


アクセス方法ですが、やはり車が一番便利です。電車で行く場合も駅からかなり距離があるのでタクシーを使うといいかもしれません。皆さんも機会があれば訪ねてみてはいかがでしょうか。


以下に「小牧ワイナリー」さんの詳細を記載しておきます。

小牧ワイナリー ななつぼし葡萄酒工房

愛知県小牧市大字野口字大洞2325-2
TEL 0568-79-3001
営業時間:10:00~17:00
定休日:月曜日(祝日の際は営業、翌火曜日休み)