先日、TBSの「マツコの知らない世界」という番組でご当地サイダーが紹介されていました。それを観て思い出しました。


「そういえば買った記憶があるぞ」と。


そうしてクローゼットを探し回ること数分、案の定、そこには北陸旅行のお土産で買った「富山ブラックサイダー」と「金沢カレーサイダー」が埃をかぶっていました。…うん、完全に忘れてた。

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生産元は富山県に本社を置く日本最古のラムネメーカー「とんぼ飲料」。あの有名なトンボラムネを作っている会社のよう。 瓶を割らずにビー玉が取り出せるトンボラムネには子供の頃よくお世話になったものです。


一方で、こういったご当地サイダーも生産されているようです。確かに最近、地ビールや地酒といったご当地商品が話題を呼んでいますし、地サイダーも全国各地で増え続けているとか。


しかしまぁ、それにしても飲む気が起きないこの2本。「なぜ私はこんなものを買ったんだろう?」という疑問が沸いてきます。旅先で浮かれていたのでしょうね。仕方がないので賞味期限が切れる前に飲み比べてみました。


(多分)やみつきになる味「富山ブラックサイダー」


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メーカーいわく、やみつきになる味(だぶん)だという「富山ブラックサイダー」。


まずはこちらから。フラを開けると、匂いはいたって普通のサイダー。警戒しながら一口飲んでみると、これが意外にも悪くない味がします。


濃い醤油、胡椒多め、黒スープが特徴の「富山ブラックラーメン」をイメージしていると言うので、もっとラーメン味がするゲテモノ飲料かと思いきや、醤油の風味は僅かにするものの個人的には嫌いじゃありません


正直、下手な炭酸飲料(ペ〇シの期間限定商品など)より美味しいかもしれません。ただ、香辛料のせいか飲んだあとに若干喉がイガイガするのが気になります。また醤油風味なので、喉が乾いた時にゴクゴク飲むのもちょっと厳しいですね。お酒のようにちびちびいきたいお味です。


お酒と割ると意外とイケる?

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出典:とんぼ飲料


そんな富山ブラックサイダーは、メーカーいわくお酒との相性が良いよう。


実際にいくつか試してみた結果、個人的にはそこそこイケました。ビールと割ってみると、見た目は黒ビールのようでいて、ビールの苦みとサイダーの甘みがマッチしたカクテルのようになります。


実際、ビールを炭酸飲料で割る飲み方はビールカクテルとしてポピュラーですし、富山ブラックサイダーのような香辛料の強いサイダーはお酒向きかもしれません。ウィスキーで割った場合は、ちょっと香ばしい甘めのハイボールといったお味になりました。


メーカーいわく10人飲めば3人はハマるという富山ブラックサイダー。ソーダ単体の味はともかく、お酒との相性は確かに良かったので予想もあながち外れじゃないかもしれません。



カレーを飲み物にした「金沢カレーコーラ」


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さて、お次は「金沢カレーコーラ」。


世の中にはカレーを飲み物と主張する人達もいるようですが、これは本当に飲み物にしてしまったパターン。濃厚なルーとソースが特徴的な金沢カレーをイメージしたコーラで、カレーライスが飲み物になる瞬間が楽しめるのだとか。あいかわらず発想がぶっとんでますね。


さっそくフタを開けてみると、酸味のあるコーラのような匂いが鼻を突きます。嫌々ながらも一口飲めば、強烈なソースの風味が口いっぱいに広がります。これはもうカレーというよりソースですね。


「本当にコーラにソースを入れたんじゃないの?」、と思うぐらいはっきりとしたソースの風味が感じられます。なるほど、カレーを飲み物にすると酸味のあるソース味になるようです。


うん…正直、2口目は遠慮したい


ただ、もしかしたら「これもお酒で割ったらイケるのかもしれない」と思い、メーカーのホームページを確認してみたのですが、何もありませんでした。

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出典:とんぼ飲料


というか、真剣みが感じられない…。



まとめ


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以上、北陸の地サイダー「富山ブラックサイダー」と「金沢カレーコーラ」の比較レビューでした。


個人的にどちらがイケるかと言えば、圧倒的に「富山ブラックサイダー」なのですが、Amazonや楽天のレビューを見ると、どちらも評価は半々でしたので結局は好みの問題なんでしょうね。


ちなみに、これまで旅行先で何度か地サイダーを飲んだことがありますが、地サイダーはだいたい本気の商品とネタの商品に別れるケースが多いです。今回の2本はおそらくネタ枠でしょう。


とはいえ、曲がりなりも(一応)サイダーとして飲めるようにはなってますので、興味のある方は一度試してみてはいかがでしょうか。