ジャパニーズウィスキーと聞くと、まっさきにニッカやサントリーを思い浮かべるという方も多いでしょう。実際、それらのブランドは海外で賞を受賞するなど国内外問わず知名度は抜群です。
一方で、知名度はあまり高くないものの品質の高いウィスキーを作り続けている蒸留所が長野県にはあります。それが本坊酒造株式会社さんの「信州マルス蒸留所」です。先日、信州へ行った際にふらっと立ち寄ってきたのでご紹介したいと思います。

名古屋から車を走らせること3時間、まず信州駒ヶ根高原へと到着します。というのも車のナビでは目的地として蒸留所が表示されなかったため、近くにあった駒ヶ根高原をセットすることにしたのです。

周囲を山々に囲まれた盆地で、自然が豊かな駒ヶ根。
夏のレジャーシーズンでにぎわっている駒ヶ根高原から離れること数分。注意しないと見逃してしまいそうな立地に「信州マルス蒸留所」はありました。


小規模な蒸留所ではあるものの、見学者用の駐車場はきちんとあるのでご安心を。
そんなマルス蒸留所は思っていたよりも観光客が多く訪れており、意外なことに子供連れも見かけました。駒ヶ根高原近くというのも理由かもしれません。「ついでに立ち寄ってみた」という人も多そうです。
さっそく蒸留所内を見学していきます。ここではウィスキー以外にも、南信州ビール、ワインなどの醸造も行われています。
ちなみにこちらの蒸留所、事前予約不要で当日見学OK(9名以下まで)となっています。ウィスキー人気の高まりで、事前予約をしないと工場見学ができない蒸留所が増えているなか、ありがたいことです。
こちらで見学できる箇所は主に3つ。
・樽床

・蒸留室


・南信州ビール醸造所

全体的に小規模なので所要時間は多く見積もっても20分といったところでしょうか。個人での見学になるのでガイドツアーなどはありませんが、各所に説明があるので色々と勉強になります。
例えば、こんな知識も。
日本のウィスキーと言えば、必ず耳にするのが「竹鶴政孝」という人物。言うまでもなく、ジャパニーズウィスキーの生みの親です。マルスウィスキーはその竹鶴政孝氏とも深い繋がりがあります。
竹鶴氏が初めて入社した会社は摂津酒精醸造所。現在の摂津酒造になります。その後、摂津酒造は本格的なウィスキーをつくるため竹鶴政孝をスコットランドへと派遣。その研修の結果として報告書を受け取ったのが当時、摂津酒造の常務だった岩井喜一郎という人物でした。
その岩井喜一郎こそ、のちに本坊酒造の顧問に就任し、ウィスキー部門を立ち上げる人物なのです。そして竹鶴政孝から受け取った報告書「竹鶴ノート」をもとに本坊酒造のウィスキー作りは始まったと言われています。
蒸留所を見学していくと、ウィスキー作りにたずさわった人物たちの繋がりが見えてくるのも面白さのひとつです。いろいろと肌で感じられるものがあると思います。
そして蒸留所見学の最後はお楽しみの無料試飲が待っています。会場はバーのような雰囲気で、お酒好きにはたまらない空間。


その日、無料試飲できたお酒は3種類でした。どれも美味しかったのですが、個人的には果実酒よりもやっぱりウィスキーが好みでしたね。ちなみに飲みたいお酒があれば有料でも試飲ができます。
また、お隣が売店になっているので気に入った銘柄があればその場で買うことが可能。試飲できなかったドライバーは悔しがってたくさん買い込んでいました。私も以前、別の蒸留所見学でドライバーだったので気持ちはよく分かります。
「どんな味だった?」「美味しかった?」と聞かれても、なかなか的確に表現できないのがウィスキーの奥深さ。最後は自分の舌で味わってみるしかありません。ですので、蒸留所を見学される際には極力ドライバーにはならならいことをオススメします。
ちなみに公共交通機関を使ってアクセスする場合、最寄駅から駒ヶ根高原まではバスが出ています。高原から蒸留所までは歩いて20分~30分といったところでしょうか。距離的にタクシーが欲しいところです。また、夏季と冬季でバスのダイヤが大幅に変わるようですので、きちんと下調べをしておくことをオススメします。
駒ヶ根高原をはじめ周辺には観光できる箇所も多く、楽しめるスポットになっています。ウィスキー好きの方はぜひ一度「マルス蒸留所」を訪ねてみてはいかがでしょうか。
一方で、知名度はあまり高くないものの品質の高いウィスキーを作り続けている蒸留所が長野県にはあります。それが本坊酒造株式会社さんの「信州マルス蒸留所」です。先日、信州へ行った際にふらっと立ち寄ってきたのでご紹介したいと思います。

山々に囲まれた蒸留所
名古屋から車を走らせること3時間、まず信州駒ヶ根高原へと到着します。というのも車のナビでは目的地として蒸留所が表示されなかったため、近くにあった駒ヶ根高原をセットすることにしたのです。

周囲を山々に囲まれた盆地で、自然が豊かな駒ヶ根。
夏のレジャーシーズンでにぎわっている駒ヶ根高原から離れること数分。注意しないと見逃してしまいそうな立地に「信州マルス蒸留所」はありました。


小規模な蒸留所ではあるものの、見学者用の駐車場はきちんとあるのでご安心を。
そんなマルス蒸留所は思っていたよりも観光客が多く訪れており、意外なことに子供連れも見かけました。駒ヶ根高原近くというのも理由かもしれません。「ついでに立ち寄ってみた」という人も多そうです。
マルス蒸留所は当日見学OK!
さっそく蒸留所内を見学していきます。ここではウィスキー以外にも、南信州ビール、ワインなどの醸造も行われています。
ちなみにこちらの蒸留所、事前予約不要で当日見学OK(9名以下まで)となっています。ウィスキー人気の高まりで、事前予約をしないと工場見学ができない蒸留所が増えているなか、ありがたいことです。
こちらで見学できる箇所は主に3つ。
・樽床

・蒸留室


・南信州ビール醸造所

全体的に小規模なので所要時間は多く見積もっても20分といったところでしょうか。個人での見学になるのでガイドツアーなどはありませんが、各所に説明があるので色々と勉強になります。
例えば、こんな知識も。
マルス蒸留所と竹鶴政孝の意外な繋がり
日本のウィスキーと言えば、必ず耳にするのが「竹鶴政孝」という人物。言うまでもなく、ジャパニーズウィスキーの生みの親です。マルスウィスキーはその竹鶴政孝氏とも深い繋がりがあります。
竹鶴氏が初めて入社した会社は摂津酒精醸造所。現在の摂津酒造になります。その後、摂津酒造は本格的なウィスキーをつくるため竹鶴政孝をスコットランドへと派遣。その研修の結果として報告書を受け取ったのが当時、摂津酒造の常務だった岩井喜一郎という人物でした。
その岩井喜一郎こそ、のちに本坊酒造の顧問に就任し、ウィスキー部門を立ち上げる人物なのです。そして竹鶴政孝から受け取った報告書「竹鶴ノート」をもとに本坊酒造のウィスキー作りは始まったと言われています。
蒸留所を見学していくと、ウィスキー作りにたずさわった人物たちの繋がりが見えてくるのも面白さのひとつです。いろいろと肌で感じられるものがあると思います。
最後はお楽しみの無料試飲!
そして蒸留所見学の最後はお楽しみの無料試飲が待っています。会場はバーのような雰囲気で、お酒好きにはたまらない空間。


その日、無料試飲できたお酒は3種類でした。どれも美味しかったのですが、個人的には果実酒よりもやっぱりウィスキーが好みでしたね。ちなみに飲みたいお酒があれば有料でも試飲ができます。
また、お隣が売店になっているので気に入った銘柄があればその場で買うことが可能。試飲できなかったドライバーは悔しがってたくさん買い込んでいました。私も以前、別の蒸留所見学でドライバーだったので気持ちはよく分かります。
「どんな味だった?」「美味しかった?」と聞かれても、なかなか的確に表現できないのがウィスキーの奥深さ。最後は自分の舌で味わってみるしかありません。ですので、蒸留所を見学される際には極力ドライバーにはならならいことをオススメします。
ちなみに公共交通機関を使ってアクセスする場合、最寄駅から駒ヶ根高原まではバスが出ています。高原から蒸留所までは歩いて20分~30分といったところでしょうか。距離的にタクシーが欲しいところです。また、夏季と冬季でバスのダイヤが大幅に変わるようですので、きちんと下調べをしておくことをオススメします。
駒ヶ根高原をはじめ周辺には観光できる箇所も多く、楽しめるスポットになっています。ウィスキー好きの方はぜひ一度「マルス蒸留所」を訪ねてみてはいかがでしょうか。