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ここ最近、朝食にヨーグルトを食べる習慣をつけました。


不思議なことに子供の頃はヨーグルトなんて見向きもせず、どちらかというと嫌いな部類の食品だったのですが、2~3ヶ月前から食べるようになり、気がつけばすっかり習慣になっていました。


買い物に行くたびに大容量パックを買っていたのですが、大容量と言う割には少なくて一週間も持ちません。まぁ高い買い物ではありませんが、地味に出費もかさみます。なにより買いに行くのが面倒。


そこで、ひと月ほど前から自作ヨーグルトに手を出してみました。人間ハマり出したら結局、行きつくところは自作なのかもしれません。ということで、今回は簡単にできる「自作カスピ海ヨーグルト」の作り方をご紹介したいと思います。


用意するもの

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  • 市販のカスピ海ヨーグルト
  • 市販の牛乳(成分無調整がお薦め)
以上。


「自作と言いながら市販のヨーグルトを使うのか」と思われるかもしれませんが、ヨーグルトの種菌だけは自作できないので市販のヨーグルトに含まれている菌を使います。


そしてなぜカスピ海ヨーグルなのかと言うと、カスピ海ヨーグルトは20℃~30℃という常温に近い温度で菌が増殖するからです。つまり室温が20℃~30℃になる6月~9月頃にかけては常温でカスピ海ヨーグルトを増殖させることが可能になります。


ちなみにカスピ海ではないヨーグルトの場合は、発酵させるのに40℃~45℃必要になるためヨーグルトファクトリーなどの装置が必要になるので注意しましょう。

 

カスピ海ヨーグルトの増やし方

01. 容器を熱湯消毒
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カスピ海ヨーグルトは常温で長時間放置することになります。ですので、雑菌の増殖を防ぐため容器・スプーンの熱湯消毒を行います。容器は必ず耐熱容器(蓋つき)を使用しましょう


容器として重要になるのは次の3点。
  • 耐熱であること
  • 容器の口が広く、作業がしやすいこと
  • 中身を確認できること

熱湯消毒させた容器はタオルなどで拭いたりしないようにしましょう。せっかく消毒をしてもタオルやキッチンペーパーから雑菌が移ってしまいます。


通常、食中毒菌が増殖する温度は10℃~45℃だと言われています。特に菌にとって最適な温度は30℃~37℃なので夏場は特に注意しましょう。乳製品は当たると洒落になりません。


「そんなリスクを犯してまで自作したくない」という人は既製品を買いましょう。自作ヨーグルトはあくまで自己満足の世界なのです。無理をする必要はありません。


02. ヨーグルトと牛乳を混ぜ合わせる
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私はいつもヨーグルト大さじ3杯(45ml)に対して、牛乳500mlという配分で作っています。作る量は各々で調節してください。ただ牛乳はなるべく未開封のものを使いましょう。また、多少の配分差は問題ありませんが、あまり極端な配分だと上手くできない場合があるので要注意。


ヨーグルトが多い方が固まりやすいイメージがありますが、多過ぎると固まりません。牛乳の量に対して3割を超えないようにしましょう。実際、私は配分で失敗したことがありますが、とてつもなくシャビシャビしたヨーグルトが出来上がりました。


もしそうなった時は「飲むヨーグルトを作ったんだ」と思い込むと多少溜飲が下がります。


03. 発酵させる
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ヨーグルと牛乳を混ぜ合わせたら、あとは常温で発酵させます。発酵時間は室温など、その時のコンディションにもよりますが、早ければ6~8時間ほどで固まります。


特に夏場は気温が高くなるので発酵する時間も短くなります。一方で、30度を超えないよう温度管理には気をつけましょう。直射日光は厳禁。オススメは夜寝る前に仕込んでおき、夜中のあいだに発酵させることです。


途中、気になって確認したくなるでしょうが、発酵中に何度も蓋を開け閉めするのは衛生的に良くないのでなるべく我慢しましょう。夏場であれば、6~8時間ほど経ったら一度確認してみて、ダメだったらまた何時間後かに確認するぐらいで良いと思います。


自作ヨーグルトの完成

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無事発酵してくれれば自作カスピ海ヨーグルトの完成です。


固まったのを確認したら、すぐ冷蔵庫へ


次回作る際には、今回作った自作ヨーグルトを種菌にして作っていきます。ですので、必ず食べる前に取り分けておいてください。今後は牛乳のみの出費で済むので、限りなく地味ですが一応節約にもなります。


正直、簡単すぎてこれを自作ヨーグルトと言い張るのはちょっと憚られますが、自作には違いありません。最初に作った時には「やっぱり菌って生きてるんだなぁ」と若干の感動すら覚えましたが、今となっては4~5日毎のルーティン作業。常温で作れるうちは続けていこうと思います。


最後に、もし失敗した場合ですが、迷わず捨てましょう。


この場合の失敗とは腐ってしまって食べられない状態のことを指します。ただ市販のヨーグルトと比べて、味に個性が出るので最初は判断に迷うかもしれません。味、臭い、色など五感を頼りに「なんかヤバそうだな」と感じた時は自分の感覚を信じて食べるのを止めておきましょう。


ちなみに自作ヨーグルトの味は、種菌を植え継ぎして作っていくうちに微妙に変化していきます。それを楽しみながら自分好みの味を作っていくのも自作ヨーグルトの醍醐味かもしれません。超簡単に作れるのでヨーグルトを日常的に食べているという方はぜひ一度試してみてはいかがでしょうか。