日本人で「サボテンを食べたことがある」という人は少ないかと思います。
例えば、同じ多肉植物の「アロエ」の場合はヨーグルトやゼリーなどによく使われていますし、美容効果で話題になるなどそれなりに身近な存在と言えます。

一方、サボテンと聞いて思い浮かべるのはあのバイオレンスな外観。観賞用として眺めるぶんには良いものの、あれを「食べよう」という気にはちょっとなれません。
しかし、サボテンにも食用の品種があることをご存じでしょうか。その代表格がメキシコの「ウチワサボテン」です。メキシコでは野菜として食べられている他、アメリカやヨーロッパなどではサプリメントとしても用いられるなど意外に実用的。
そんなウチワサボテンを食用として栽培している地域が愛知県にはあります。それがサボテン栽培日本一を誇る愛知県春日井市。春日井市ではウチワサボテンを「春日井ノパル」というブランドで売り出しています。
つい先日、その「ウチワサボテン(春日井ノパル)」を知人に分けてもらう機会がありましたので調理方法や味なども含めてご紹介したいと思います。
ノパルとはウチワサボテンの若い茎節のことを指します。
メキシコでは大切な栄養源として古くから健康野菜として用いられてきました。春日井市で栽培されている食用サボテン「春日井ノパル」は従来のウチワサボテンを品種改良し、トゲを少なくするなど、より食用に適した形を追及しているのだそう。

▲ノパル
見ると、トゲは抜かれているものの、確かに一般的なサボテンよりもトゲ座(トゲが生えていた箇所)が少ないことが分かります。手触りも滑らかで一般的に想像するサボテンとはだいぶ印象が違います。
ではさっそく食用サボテンを調理していきます。
表面を水洗いしたあと、ノパルのトゲ座(白い部分)をピーラーや包丁を使って取り除いていきます。この際、細かいトゲが残っていることがあるので注意します。

基本的な下処理はたったこれだけ。
あとは生で食べるも良し、熱を通すも良し、スムージーにしても良しとのことです。

▲断面
今回は素材の味が知りたかったので生で食べることにしました。生で食べる場合、食べやすいようサボテンをピーラーで細かくしていくのですが、糸を引くような粘り気が出てきます。

写真だと分かりにくいですが、結構な粘り気です。予想外の粘りに若干戸惑いつつも、まずは生の状態で食べてみることに。
…うん、なんとも言えない味。
これが苦い・辛い・酸っぱいといった分かりやすい味なら表現しやすいんですけどね。あえて言うなら、キュウリに若干の青臭さと酸味、粘りをプラスしたようなお味。シャキシャキとした歯ごたえはあるものの、味そのものは結構あっさりしてます。
どちらかというと味より食感を楽しむ食べ方なのかもしれません。とはいえ、このままでは味気ないのでサラダで頂いてみることにしました。

あれ…?
美味しい…!
単体だと何とも言えない味だったのが、サラダに入れると名脇役になります。シャキシャキとした食感はサラダに合いますし、味が複雑になったことで青臭さも酸味も消えます。
サボテンの粘りとドレッシングが混ざり合って独特の「とろみ」が出てきますが抵抗感は全くありませんでした。むしろそれが醍醐味に感じられます。
うん、サラダはオススメの食べ方というだけあって美味しかったです。粘りに関してはオクラやモロヘイヤが大丈夫という方は恐らく大丈夫なのではないでしょうか。ただこればかりは好みによります。
最後に栄養価ですが、実際のところ食用サボテンの真価は味よりも栄養素にあるようです。
先ほど、キュウリを引き合いに出しましたが、栄養素の豊富さはキュウリの比では無いようです。特に食用サボテンには緑黄色野菜と果物、その両方の栄養素が含まれており、主に以下の症状に効果があると言われています。
他にも、メラニンの蓄積を抑制する美白効果やガン予防の効果なども期待できるのだとか。
ただ、これらに関しては愛知県産業技術研究所と名城大学農学部の小野章裕教授による分析結果は出ているものの、現時点ではまだ“期待されている”段階の効果とのこと。今後の研究に期待するとしましょう。
食用サボテンは日本ではまだまだマイナーな野菜ですが、味は悪くありませんし健康にも良いので興味がある方は一度試してみてはかがでしょうか。ただ、日本では流通量そのものが少ないため、スーパーなどの店舗で探すよりもネットで取り寄せた方が確実です。
例えば、同じ多肉植物の「アロエ」の場合はヨーグルトやゼリーなどによく使われていますし、美容効果で話題になるなどそれなりに身近な存在と言えます。

一方、サボテンと聞いて思い浮かべるのはあのバイオレンスな外観。観賞用として眺めるぶんには良いものの、あれを「食べよう」という気にはちょっとなれません。
しかし、サボテンにも食用の品種があることをご存じでしょうか。その代表格がメキシコの「ウチワサボテン」です。メキシコでは野菜として食べられている他、アメリカやヨーロッパなどではサプリメントとしても用いられるなど意外に実用的。
そんなウチワサボテンを食用として栽培している地域が愛知県にはあります。それがサボテン栽培日本一を誇る愛知県春日井市。春日井市ではウチワサボテンを「春日井ノパル」というブランドで売り出しています。
つい先日、その「ウチワサボテン(春日井ノパル)」を知人に分けてもらう機会がありましたので調理方法や味なども含めてご紹介したいと思います。
ウチワサボテン(ノパル/ノパール)とは?
ノパルとはウチワサボテンの若い茎節のことを指します。
メキシコでは大切な栄養源として古くから健康野菜として用いられてきました。春日井市で栽培されている食用サボテン「春日井ノパル」は従来のウチワサボテンを品種改良し、トゲを少なくするなど、より食用に適した形を追及しているのだそう。

▲ノパル
見ると、トゲは抜かれているものの、確かに一般的なサボテンよりもトゲ座(トゲが生えていた箇所)が少ないことが分かります。手触りも滑らかで一般的に想像するサボテンとはだいぶ印象が違います。
食用サボテンの調理法と味は?
ではさっそく食用サボテンを調理していきます。
表面を水洗いしたあと、ノパルのトゲ座(白い部分)をピーラーや包丁を使って取り除いていきます。この際、細かいトゲが残っていることがあるので注意します。

基本的な下処理はたったこれだけ。
あとは生で食べるも良し、熱を通すも良し、スムージーにしても良しとのことです。

▲断面
今回は素材の味が知りたかったので生で食べることにしました。生で食べる場合、食べやすいようサボテンをピーラーで細かくしていくのですが、糸を引くような粘り気が出てきます。

写真だと分かりにくいですが、結構な粘り気です。予想外の粘りに若干戸惑いつつも、まずは生の状態で食べてみることに。
…うん、なんとも言えない味。
これが苦い・辛い・酸っぱいといった分かりやすい味なら表現しやすいんですけどね。あえて言うなら、キュウリに若干の青臭さと酸味、粘りをプラスしたようなお味。シャキシャキとした歯ごたえはあるものの、味そのものは結構あっさりしてます。
どちらかというと味より食感を楽しむ食べ方なのかもしれません。とはいえ、このままでは味気ないのでサラダで頂いてみることにしました。

あれ…?
美味しい…!
単体だと何とも言えない味だったのが、サラダに入れると名脇役になります。シャキシャキとした食感はサラダに合いますし、味が複雑になったことで青臭さも酸味も消えます。
サボテンの粘りとドレッシングが混ざり合って独特の「とろみ」が出てきますが抵抗感は全くありませんでした。むしろそれが醍醐味に感じられます。
うん、サラダはオススメの食べ方というだけあって美味しかったです。粘りに関してはオクラやモロヘイヤが大丈夫という方は恐らく大丈夫なのではないでしょうか。ただこればかりは好みによります。
食用サボテンに栄養はあるの?
最後に栄養価ですが、実際のところ食用サボテンの真価は味よりも栄養素にあるようです。
先ほど、キュウリを引き合いに出しましたが、栄養素の豊富さはキュウリの比では無いようです。特に食用サボテンには緑黄色野菜と果物、その両方の栄養素が含まれており、主に以下の症状に効果があると言われています。
- 糖尿病
- 高コレステロール
- 動脈硬化
- 整腸作用
- 疲労回復、精神安定
他にも、メラニンの蓄積を抑制する美白効果やガン予防の効果なども期待できるのだとか。
ただ、これらに関しては愛知県産業技術研究所と名城大学農学部の小野章裕教授による分析結果は出ているものの、現時点ではまだ“期待されている”段階の効果とのこと。今後の研究に期待するとしましょう。
食用サボテンは日本ではまだまだマイナーな野菜ですが、味は悪くありませんし健康にも良いので興味がある方は一度試してみてはかがでしょうか。ただ、日本では流通量そのものが少ないため、スーパーなどの店舗で探すよりもネットで取り寄せた方が確実です。