先日、1年ぶりに金沢へ行ってきました。

なんだか毎年のように金沢に行っている気もしますが、アクセスが良く、知り合いが住んでいるので行きやすいんですよね。

とはいえ、金沢はお世辞にも大きい街とは言えません。何度か訪れたことがある方なら分かると思いますが、金沢の観光名所というと結構絞られてきます。

例えば「兼六園」、「金沢城」、「近江町市場」、「茶屋街」、「武家屋敷跡」あたりを回ったら駅より東の有名処は大体観光したと言っても過言ではありません。

そこで今回は少し街中を離れ、山間にある「金沢の奥座敷・湯涌温泉」へと行ってきました。

湯涌温泉と言えば、2011年にP.A.WORKSによって制作されたアニメ「花咲くいろは」のモデルとなった場所としてファンのあいだでは超有名。ちなみにアニメでは「ゆわく」ではなく、「ゆのさぎ」となっています。

ということで、湯涌温泉にて「花咲くいろは」の聖地巡礼をしてきたのでご紹介したいと思います。

湯涌温泉の街並みとアニメとの比較


金沢の市街地から車を走らせること30分。殺風景な山道をぬけた先に湯涌の温泉街はあります。街中に入るとすぐに現れるのが作中にも度々出てくるこちらの案内板。

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花咲くいろは 15話(案内板前)

作中のシーンと見比べてもそのままなのが分かります。画角や微妙なズレはあるもののほぼ一緒。

アニメのモデルとなった場所のなかには、言われなければ気づかないレベルの場所も多いですが、湯涌の場合は「あ、ここアニメで見たぞ」という場所が随所に見つかるので歩いているだけで楽しめます。

ということで、ここからは巡礼記事らしくアニメシーンの構図に合わせて撮った写真を並べていこうと思います。

▼「ゆのさぎ温泉」の街中カット(OP)
花咲くいろは OP1(郵便局前)
出典:「花咲くいろは」 オープニング

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▼「ゆのさぎ温泉」の街中カット(8話)
花咲くいろは 8話(かなや前)
出典:「花咲くいろは」 8話

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▼「ゆのさぎ温泉」の街中カット(8話)
花咲くいろは 8話(足湯の階段)
出典:「花咲くいろは」 8話

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▼ベンチに座る結奈のカット(ED)
はなさくいろは ED1(ベンチ前)
出典:「花咲くいろは」 エンディング

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▼「旅館ふくや」前のカット(OP2)
花咲くいろは OP2(ふくや前)
出典:「花咲くいろは」 オープニング2

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▼お稲荷さんへ続く階段のカット(13話)
花咲くいろは 13話(神社へ続く階段)
出典:「花咲くいろは」 13話

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▼鳥居でのカット(13話)
花咲くいろは 13話(鳥居前)
出典:「花咲くいろは」 13話

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といった具合に湯涌温泉のなかだけでも多くの巡礼スポットがあります。作中では湯涌以外にも金沢、東京など様々な場所が出てきますが、個人的には湯涌だけでこれだけ巡礼できれば大満足です。

ここに載せた写真以外にも巡礼スポットはありますが、さすがに長くなり過ぎてしまうので割愛します。他にも巡礼された方々の記事がネット上にたくさんアップされていますので、興味のある方は参考にしてみると良いでしょう。


「花咲くいろは」のリアル宝探しもオススメ


無題

聖地巡礼をするかたわら「リアル宝探し」というものに挑戦してみました。

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参加方法は、まず湯涌温泉観光協会で1,500円のキットを購入します。

その際、職員の方から「所用時間が平均3時間ほどかかりますが、お時間は大丈夫ですか?」と聞かれましたが、この平均3時間というのは決してハッタリではありませんでした

このイベントの概要は、「湯涌温泉の街中に散らばっているヒントを集め、謎を解き明かし、隠された宝箱を探し出す」というもの。なので、まずは足を使ってヒントを集めなければいけません。狭い街とはいえ、行ったり来たりとけっこう歩くことになるのでそれなりに大変です。

そのうえ、謎自体も難しくて解くのに結構時間を要しました。私の場合、一応クリアしたものの最後まで解けない謎が残ってしまいました。勘に頼り、偶然に助けられた上でのクリアなのであまり胸は張れません。

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見事クリアすると、観光協会記念品でクリアファイルとポストカードが貰えます。少々大変でしたが、3時間遊べてお土産も手に入ると考えれば参加費1,500円はなかなか良心的です。

ともあれ、このイベントは時間に余裕をもって参加されることをオススメします。平均所用時間は3時間という話でしたが、必ずしも3時間でクリアできるとは限りません。また観光協会が9時~17時営業で、17時を過ぎるとクリアしても当日は受け付けて貰えませんのでご注意を。

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ちなみに観光協会も「花咲くいろは」一色です。ギャラリーやお土産などを置いているので、「宝探し」に参加しないという方も一度立ち寄ってみることをオススメします。


旅館「秀峰閣 」さんに宿泊


花咲くいろは 4話(ふくや旅館)

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そして「花咲くいろは」の聖地巡礼に来て泊まる旅館と言えばここしかありません。

作中に登場する「ふくや旅館」のモデルとなった旅館、「秀峰閣」さんです。小さい町だし泊まる必要もないかな、と思いましたがせっかくなので湯涌で一泊することに。

アニメだとけっこう大きい旅館のように見えますが、実際には4階建て14室ほど。それでも湯涌温泉にある宿泊施設のなかでは間違いなく大きい方でしょう。ちなみにこちらの旅館は加賀藩主前田家の御湯治場として名字帯刀をゆるされた唯一の旅館であり、1300年の歴史があるそうです。

とはいえ、建物自体は比較新しくて内装も綺麗です。

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なんといってもこちらは館内に「花咲くいろはギャラリー」が設けられています。

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うん、充実っぷりが凄い。

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キャラクター原案をされた岸田メル先生のサインもありました。なぜか瓢箪に。しかも先生、酔っぱらってご自分の名前をミスってます…これはだいぶ飲まれたご様子。

ただ、ここに居ると(聖地巡礼で宿泊した)同士が集まってくるので、なんだか気恥ずかしい。聖地巡礼とは関係なく泊まったであろう熟年夫婦の方々などは、この空間を見て何事かと驚かれていましたね。えぇ、それが普通の反応だと思います。

その後は旅館らしく温泉と料理を満喫。大浴場には内湯と露天風呂があり、露天風呂からは湯涌の街並みを眺めることができます。

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食事は部屋食。一品づつ持ってきて頂けるのでゆっくり食べられます。

旬な山菜と新鮮な魚介類、脂がほどよくのった能登牛のステーキなど、どれも絶品でした。そのうえボリュームの凄いこと。旅館の食事って上品であるがゆえに量が物足りない印象があるのですが、ここでは胃薬が欲しくなるぐらいお腹いっぱいになりました。

特に私が小食というわけでもないので、一般的に見てもボリュームがあったと思います。

食事中、女将さんがご挨拶に来られたので少しだけお話しをしたのですが、やはりアニメの影響は凄いようです。特に男性の若いお客さんが増えたそう。

湯涌温泉に来て感じたのは、ここは街全体が「花咲くいろは」というアニメを上手に活用しているな、ということです。街中にポスターや巡礼マップが貼ってあったり、旅館やお店の人たちが色々な情報を教えてくれるなど、巡礼者に対してとても好意的。

大々的にやっている「ぼんぼり祭り」や「リアル宝探し」などもそうですが、湯涌の観光協会は相当優秀なようです。ゲスい話、経済効果もかなりのものでしょう。

そういえば以前、ネット上で「聖地巡礼者は金を落とすべし」という言葉を目にしたことがありますが、こういう経験をするとそれも頷けます。最近はアニメでの町興しを狙ってモデルになる地方の観光地も増えてきているようですね。

まぁ、それに関しては賛否両論あるようですが、一般の住宅地では迷惑を被る住民が出てしまう以上、さびれつつある地方の観光地をモデルにするというのは関わる人の多くが恩恵を得られる良い方策なんじゃないかと個人的には思います。とはいえ、結局はモデルがどうこうというより、作品の面白さなんですけどね。

というか考えてみたら「花咲くいろは」ってもう5年前の作品なんですよね。一過性のブームで終わらず、今も続いているというのは単純に凄いことです。

ですから私がついこんなお土産を買ってしまったのも表紙の可愛さに惹かれたとかではなく、湯涌のますますの発展を願ってのことに違いありません。

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▲金沢カレー 花咲くいろはバージョン

ちなみにこの「花咲くいろはカレー」、表紙が湯涌温泉舞台探訪マップになっているので観光する際にも役立ちますよ。以上、「花咲くいろは」の聖地巡礼記事でした。

最後は湯涌温泉でも特に雰囲気が良かった名所「宝泉湖」の写真で〆たいと思います。

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今回は聖地巡礼をメインに観光しましたが、それを抜きにしても「金沢の奥座敷・湯涌温泉」は風情が感じられる素晴らしい温泉街でした。金沢から車で30分ほど、金沢駅からバスも出ているのでアクセスは良好です。

皆さんも金沢に行かれる際にはぜひ立ち寄ってみてはいかがでしょうか。