以前から鶴舞駅を通るたびに気になっていたお店がありました。それがJR鶴舞駅横にある中華そば店「一刻屋」さんです。

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この建物、鶴舞駅を利用したことがある人には見覚えがあるのではないでしょうか。

駅の真横で高架下という好立地にあって、まったく隠れていないのに隠れた名店のような雰囲気を醸し出しているお店です。裏には交番があって治安も抜群(?)。

そんな「一刻屋」さんは中華そばの名店として高い評価を受けており、食べログのランキングでもTOP5,000入りしています。しかも大須・金山・鶴舞エリアのラーメン店では第2位という健闘ぶり(現時点)。正直、名古屋のこのエリアでこの順位はかなり凄いと言えます。

そのため、お昼には店の外まで行列ができることも珍しくありません。

その後景を目にするたび、行列が苦手な私は後ろ髪を引かれつつ通り過ぎていたのですが、先日、昼食には遅く夕食には早い中途半端な時間帯に前を通ると空いていたので利用してきました。
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▲素朴な外観

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▲年季が入った直筆の看板。

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店内も本当にオーソドックスな中華そば屋さんという感じで、高架を通る電車の音が響いてきます。

入口にある券売機で食券を買い席に着くと、客席はカウンター席が10席程度。テーブル席は私が見た限りでは無かったと思います。このキャパシティではどんなに回転率をあげても行列ができてしまうのが分かります。

こちらは「中華そば屋」さんなのですが、中華そばと同じぐらい(あるいはそれ以上に)「まぜそば」をウリにしているようで、外の看板でも大々的にアピールしていたので今回は「台湾まぜそば」を注文してみることにしました。

「中辛」か「辛口」か選べたので「辛口」を選択。無料で大盛りにできるとのことでしたが、今回はパス。ちなみに「中辛」の辛さは店員さん曰く「そこそこ辛いのが得意な人だと物足りない辛さ」だそう。

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▲台湾まぜそば(830円)

そして待つこと数分、注文した「台湾まぜそば」がこちら。並みのサイズでも十分ボリューミー。刺激的な匂いが鼻を突いてきます。と同時に帰りの電車での臭いが心配に…。

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置いてあった「まぜそばの楽しみ方」を参考にしつつ、具材とタレと麺がからむようによくかき混ぜて一口食べてみると、太くて弾力のある麺と思いのほかマイルドなお味のスープ。魚粉と卵黄が良い仕事しています。

「辛口」なので確かに辛いのですが、突き刺すような辛さではなく、じわじわくる辛さ。「台湾まぜそば」と聞いた時、以前、台湾料理屋で食べた激辛の「台湾ラーメン」を思い浮かべたのですが、あれとはまったくテイストが違う辛味でした。

そして、「まぜそば」と言うと、もっと油ギッシュでニンニクたっぷりといった大雑把な味をイメージしていたのですが、こちらの「まぜそば」は確かに“こってり”はしているもののクドさはさほど感じられません。多めに入ったネギとニラのシャキシャキ感が一役買っているのかもしれません。個人的には「まぜそば」の印象を変える癖になる美味しさでした。

最後は「〆の雑炊が一押し」とのことでしたが、さすがに昼食から2~3時間ほどしか経っていなかったので今回は見送ることに。空腹時だったらいけたでしょうね。

こうなってくるとメインの「中華そば」のお味も気になってきます。また今度、空いている時間に近くを通る機会があれば利用してみようと思います。

駅の真横にあるお店なので、「知ってるけど利用したことはない」という人も多いかと思いますが、ぜひ一度試してみてはいかがでしょうか。「混んでるのは嫌」という方は中途半端な時間帯に訪ねてみると良いかもしれません。

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