名古屋発祥の喫茶店と言えば、やはり全国展開している「コメダ珈琲店」が有名ですが、その一方で名古屋に留まり独自の喫茶文化を築きあげてきた老舗喫茶店も数多くあります。

その一つが昭和22年創業の名古屋の老舗喫茶店「コンパル」さん。

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こちらは名古屋市内に9店舗を展開しており、名古屋で最初にチェーン化に成功した喫茶店だとも言われています。今回、利用したのは大須商店街にある「コンパル 大須本店」。

ゲームセンターが建ち並ぶメイン通りから脇に外れたところにあり、お世辞にも目立つお店ではありませんが、前を通るだけで「歴史がありそうだな」という雰囲気が感じられるお店です。お店の前に停められたママチャリの数からも地元常連客に愛されていることが分かります。
 
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店内は昭和の雰囲気を色濃く感じるレトロな内装。ちなみに私は平成生まれですが、「お前、昭和を知らないだろ」という無粋なツッコミは受け付けません。そのあたりは「ALWAYS 三丁目の夕日」で予習済みです。

これだけレトロなお店というだけあって、お客さんの年齢層はけっこう高め。常連さんが多い印象。

正直、老舗喫茶店というと常連さんが多く、入るのに少し勇気が要ったのですが、ここのウェイターさんの接客はとても良かったです。なんというか、今時ここまでキビキビ、ハキハキ、笑顔で接客してくれる店員さんも珍しいなぁという感じ。皆さんそうだったので、そういった従業員教育をされているのでしょうね。

案内された席へ座り、一応メニューは眺めるものの下調べでオーダーは決めていました。

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▲アイスコーヒー(400円)

まずはアイスコーヒーです。

写真では一見ホットコーヒーが置かれているようにも見えますが、「コンパル」さんではアイスコーヒーを注文するとホットコーヒーと氷が入ったグラスが出てきます。

こちらでは「ホットコーヒーを氷が入ったグラスに移して、自分でアイスコーヒーにする」という独自のスタイルをとっています。

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熱い珈琲を急速に冷却することによって、ホットコーヒーと同じ濃度で香りが変わらないアイスコーヒーを作ることができるそう。

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やってみると珈琲の量はグラスにぴったりで、最後にクリームを入れれば完成。

実際、飲んでみると本当に濃いです。「ホットを入れたのでぬるいのかな」と思ったら、思いのほかすぐに冷却されます。もちろんキンキンとはいきませんが、間違いなくアイスコーヒーの温度。

お店のオススメは「砂糖多め」とのことですが、ブラック派の私にはクリームだけで十分でした。というかアイスコーヒーにする前にホットの状態で一口飲んでおけば良かったですね。そうすればホットとアイスで2度楽しめましたね。

よく名古屋の珈琲は「濃い目」だと言われますが、そういった文化を築いてきた基礎というのは、こういう老舗喫茶店が生み出した拘りだったりするのかもしれませんね。

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そしてもう一つがこちらの「エビフライサンド」です。

名古屋の名物とも言われる「エビフライ」。今だにバラエティ色の強いグルメ番組などでは名古屋のエビフライをわざわざ「えびふりゃ~」などと呼んだりしていますが、名古屋でそんな言い方をする人はまずいません。あえて言えば名古屋弁が際どいどこかの市長ぐらいなものです。

まぁそんなことはともかく、一口。

といきたいところですが、これを一口で食べるのは少々しんどいです。見てのとおりエビフライが丸々3本入っていて、卵焼きとみじん切りのキャベツで挟んでいるのでボリュームが凄い。気をつけないとボロボロこぼれてしまいます。

若干、手で圧縮しつつ食べてみると、しっかりとした弾力のあるエビフライにタルタルソースをベースにした少し酸味のある味付けになっており、「エビフライ定食」を凝縮したようなお味。

1本あるだけで嬉しいエビフライが3本も入っている豪華なサンドイッチです。お値段的にもサンドイッチとしては高級な部類になるのでしょうが、十分に満足できるクオリティとボリュームでした。

▼名古屋名物のエビフライサンド(930円)
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うん、美味しかったです。今後はぜひモーニングを頂いてみたいと思います。

それにしても老舗の純喫茶って良いですね。昔ながらの制服を着こんだウェイターさんが出迎えてくれて、店内には新聞を読みながらくつろぐ常連客たち。平成生まれの私でも「昭和だな」と思うぐらいの絵にかいたようなレトロさが感じられました。

名古屋らしいサンドイッチと珈琲、昭和の雰囲気を味わいたいという人にはオススメです。大須商店街という場所柄、観光の足休めに立ち寄ってみてはいかがでしょうか。

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