4月も一週間が過ぎ、そろそろ葉桜へと近づいていく頃ですね。


この春から新生活という人も多いのではないでしょうか。おめでとうございます。この時期、近所を歩いていると、母親と一緒に照れくさそうに歩く中高生を目の当たりにして、眩しさでやられそうになります。


彼らが満開の桜だとしたら、私は側溝に貯まった泥といった感じでしょうか。散った花びらなんておこがましいことは言いません。2年前には散っています。


とはいえ、私だって花見ぐらいはしたいもの。ということで先日、名古屋市内で桜の名所として有名な「鶴舞公園」へ花見に行ってきました。

DSC03013

平日の夕方、鶴舞公園に到着。人は多いものの、この時間帯はまだサラリーマンの姿は少なく、学生やカップル、高齢者が多い印象。若干、桜は散り気味でしたが十分に綺麗です。

DSC03004

DSC03032

うん、綺麗ですね。


桜と言えば、毎年、この時期になるとケツメイシの「さくら」が無性に聴きたくなります。「さくら舞い散る中に忘れた記憶と君の声が戻ってくる」というフレーズの曲で、私が中高生時代に流行った曲なのですが、今の中高生は知らないかもしれません。


といっても私には歌詞にあるような淡い思い出は皆無ですけどね。せいぜい若気の至りでカラオケで熱唱して、酷い点数を叩き出した痛い思い出ぐらいなものです。自分の音痴さを自覚したのもちょうどその頃でした。あれ以来、カラオケと名のつくものには極力関わらないようにしています。


…まぁ、そんな虚しい思い出はともかく、公園内をぶらぶら散策していると広場で大道芸人がパフォーマンスを行っていました。

P_20160406_161912

物珍しさに覗いてみると、想像以上にレベルの高いパフォーマンスに思わず見入ってしまいました。なんでもこの写真の方、ジャグリングの大会で優勝されているのだとか。いい感じにアルコールが入ったオジサンの野次にも笑顔で応えながら、脚立にのぼってジャグリングをこなす姿にはプロフェッショナルを感じます。


というか本当に凄い。


これで40歳を過ぎているというのですから驚きです。どう見ても20代後半ぐらいにしか見えませんでした。その後も何組かの大道芸人を見かけましたが、動きからして皆さんお若い。実際に若い人もいるのでしょうけど、やっぱり鍛えている人たちは違いますね。


ちなみに大道芸人の方達にとっても鶴舞公園は人気スポットのようで、この時期になると毎年遠方から多くの大道芸人が訪れているそうです。場所の取り合いになるそう。

DSC03102

DSC03062

そうこうしているうちに日も沈み、公園は夜桜へと変わっていきます。


徐々にサラリーマンが増え、酔っ払いも増えていきます。ライトアップされている場所は人気で足の踏み場もありません。少しばかり桜から離れた場所にシートを敷き、合流した友人たちと肩身の狭いささやかな宴をはじめたのですが、これがまったく落ち着けませんでした。


まず、風で色々なものが飛んできます。「桜の花びらで花見酒」みたいな風情があるもんではなく、花びらと同じぐらい枯葉と花見客のゴミが飛んできます。しまいには他人のシートも飛んできました。


また、それだけ風が吹いていると肌寒いのです。4月でも夜になると12℃ぐらいまで下がるので、昼間の恰好だと寒くて仕方ありません。上着は必須ですね。


次に、酔っ払いに絡まれます。具体的には「ウェーイ系」の酔っ払いです。アルコールでテンションが上がったウェーイ系は余った酒を周囲に押し付けようとしてきたり、あろうことか飲ませようとしてきます。


迷惑極まりないのですが、彼らにとってはそれさえも「ノリ」なのでしょう。そんな彼らはこのあとクラブかバーに繰り出すそう。彼らは声が大きいので会話も周囲に丸聞こえ。


他にも、すぐ隣でゴミの不法投棄が行われていたり、意識高い系の大学生が「フリーハグ」なるものをしていたりと夜桜は綺麗でしたが風情ある花見とはほど遠いものでしたね。


とはいえ、名古屋市内でこれだけ広くて、出入り自由でライトアップもされていて、出店も大道芸人も来るとなればこういう喧騒になるのも分かります。


それはそれで活気がある花見なのかもしれませんが、個人的には来年はもう少し落ち着いた場所でやりたいと思います。少なくとも警察が出動しないレベルの賑わいのところで…。


昼間は家族連れやお年寄りが多いので比較的平和ですが、夜の鶴舞公園での花見は色々と忍耐が必要になるかもしれません。