カッコつけて言うわけではありませんが、以前から珈琲には興味がありました。これまでにも、焙煎屋さんで豆を買ったり、道具を揃えたり、評判の良さそうな喫茶店やカフェにも足を運んできました。
ただ、その一方で珈琲の淹れ方について体系的に学んだことは無く、ほとんどが自己流。誰に教わるわけでもなく、いつの間にかペーパードリップで珈琲を淹れるようになっていましたね。とはいえ、多くの人がそうだと思います。
実際、家庭で淹れられるドリップ珈琲のほとんどはペーパードリップだと言われています。最近ではお店などでもネルドリップよりもペーパードリップで淹れるお店が増えてきているとか。
そこで先日、ペーパードリップという淹れ方についてきちんと学ぼうと思い『コーヒーを楽しむ』という本を購入してみました。そして単純に見えたペーパードリップが実はとても奥が深いものだと知ることができました。
まず、前提として本書では「ペーパードリップ」での抽出方法に限定しています。以下の2種類のドリッパーに焦点をあてて書かれていますが、ほとんどの人はこれらのドリッパーを使っていると思います。
扇状ドリッパー
▲扇状で底に小さい穴が一つあるドリッパー。本書ではMerita製ドリッパーを扱っています。
円すいドリッパー
▲円すい形で底に大きな穴が開いているドリッパー。本書ではコーノ製ドリッパーを扱っています。
また、他にも「ドーナツドリッパー」や「ケメックス」といったマニアックなドリッパーにも少しだけ触れていますが、紹介程度ですので基本的には「扇形」と「円すい」がメインです。
ちなみに、ここでは扇型ドリッパーを入門編、円すいドリッパーを中級編としていますが、それは円すいドリッパーのほうが味に変化がでやすくプロにも愛用者が多いからだそう。
私も1年ほど前に扇形ドリッパーから円すいドリッパーへ替えましたが、体感的にもこの「入門・中級」という区別は分かるような気がします。
以前は、「珈琲の味は豆がすべてとは言わないまでも、ドリップ技術による味の違いはいわゆる感覚的なものが大きいのではないか」という気持ちが少なからずあったのですが、そのあたりのことも詳細に書かれていて目から鱗でした。
例えば、ペーパードリップにおいて珈琲の味を決める要素として、以下の影響が大きいと言われています。
これらの調整具合によって、「濃い」「薄い」「えぐい」「渋い」といった味の違いを表現することができるのだそう。「同じ豆を使って淹れているのに、店で飲んだ味と違う」という経験をこれまで何度もしてきましたが、このあたりのバランスが大きく関係していたようです。
そういった味のバランスを整えるうえで参考となる記述や図表もあり、今後の珈琲の味を調整するうえでの目安になります。
実際、本を見ながら同じ豆で挽き目を変えてみたり、お湯の温度を変えてみたりといった組み合わせを何パターンか試してみたところ確かに味の違いが感じられました。プロの考え方に少しだけ触れられたような気がします。
今後はこれらの組み合わせを理解して、いかに自分好みの珈琲が淹れられるようになるか試行錯誤していこうと思います。
ただ、人によってはこういったことを億劫だと感じるかもしれません。というのも、これらを意識して珈琲を淹れるようになると、ドリップにかかる時間がこれまでよりもぐっと増えるからです。
具体的な抽出方法などは著作権上省きますが、私自身、この本に書かれていることを意識するようになってから、珈琲を一杯淹れるのに倍以上の時間をかけるようになりました。ですが本来、珈琲を淹れるというのはこれぐらい時間が掛かるものなのかもしれません。
▲挽きたての豆が膨らんで、香りが広がる瞬間は無類ですね。
とはいえ、お店のように作業が最適化された場所ではもっと素早く淹れられるのでしょう。ただ、それを踏まえても、あまりに早く出てきたときは「あぁ、そういうことか」とこれからは察してしまいそうです。
ファーストフードやコンビニの珈琲に慣れてしまうと、珈琲一杯に5分も10分も待つのが億劫になってしまいますが、おいしい珈琲を淹れるには本来時間が掛かるということが分かると、これからは喫茶店やカフェなどでも気長に待てそうです。
これまで珈琲の淹れ方について、「お湯を丁寧に注ぐ」、「円を描くように入れる」といった断片的な知識を耳にすることはありましたが、「最適なお湯の温度」や「淹れる量と珈琲粉のバランス」といった数字をつかった具体的なノウハウは初めてでしたので、いろいろと勉強になる本でした。
100ページ弱とコンパクトにまとまっているのも良かったです。珈琲に興味がある人にはもちろん、日常生活においてペーパードリップで珈琲を淹れている多くの人にとって参考になる本だと思います。
ただ、その一方で珈琲の淹れ方について体系的に学んだことは無く、ほとんどが自己流。誰に教わるわけでもなく、いつの間にかペーパードリップで珈琲を淹れるようになっていましたね。とはいえ、多くの人がそうだと思います。
実際、家庭で淹れられるドリップ珈琲のほとんどはペーパードリップだと言われています。最近ではお店などでもネルドリップよりもペーパードリップで淹れるお店が増えてきているとか。
そこで先日、ペーパードリップという淹れ方についてきちんと学ぼうと思い『コーヒーを楽しむ』という本を購入してみました。そして単純に見えたペーパードリップが実はとても奥が深いものだと知ることができました。
2つのドリッパーによる抽出方法をマスター
まず、前提として本書では「ペーパードリップ」での抽出方法に限定しています。以下の2種類のドリッパーに焦点をあてて書かれていますが、ほとんどの人はこれらのドリッパーを使っていると思います。
扇状ドリッパー
▲扇状で底に小さい穴が一つあるドリッパー。本書ではMerita製ドリッパーを扱っています。
円すいドリッパー
▲円すい形で底に大きな穴が開いているドリッパー。本書ではコーノ製ドリッパーを扱っています。
また、他にも「ドーナツドリッパー」や「ケメックス」といったマニアックなドリッパーにも少しだけ触れていますが、紹介程度ですので基本的には「扇形」と「円すい」がメインです。
ちなみに、ここでは扇型ドリッパーを入門編、円すいドリッパーを中級編としていますが、それは円すいドリッパーのほうが味に変化がでやすくプロにも愛用者が多いからだそう。
私も1年ほど前に扇形ドリッパーから円すいドリッパーへ替えましたが、体感的にもこの「入門・中級」という区別は分かるような気がします。
ドリップで珈琲の味を決める要素
以前は、「珈琲の味は豆がすべてとは言わないまでも、ドリップ技術による味の違いはいわゆる感覚的なものが大きいのではないか」という気持ちが少なからずあったのですが、そのあたりのことも詳細に書かれていて目から鱗でした。
例えば、ペーパードリップにおいて珈琲の味を決める要素として、以下の影響が大きいと言われています。
- ドリッパーの形
- 豆の挽き目
- お湯の温度
- お湯の注ぎ方と粉の量
これらの調整具合によって、「濃い」「薄い」「えぐい」「渋い」といった味の違いを表現することができるのだそう。「同じ豆を使って淹れているのに、店で飲んだ味と違う」という経験をこれまで何度もしてきましたが、このあたりのバランスが大きく関係していたようです。
そういった味のバランスを整えるうえで参考となる記述や図表もあり、今後の珈琲の味を調整するうえでの目安になります。
実際、本を見ながら同じ豆で挽き目を変えてみたり、お湯の温度を変えてみたりといった組み合わせを何パターンか試してみたところ確かに味の違いが感じられました。プロの考え方に少しだけ触れられたような気がします。
今後はこれらの組み合わせを理解して、いかに自分好みの珈琲が淹れられるようになるか試行錯誤していこうと思います。
おいしい珈琲を淹れるには時間が掛かる
ただ、人によってはこういったことを億劫だと感じるかもしれません。というのも、これらを意識して珈琲を淹れるようになると、ドリップにかかる時間がこれまでよりもぐっと増えるからです。
具体的な抽出方法などは著作権上省きますが、私自身、この本に書かれていることを意識するようになってから、珈琲を一杯淹れるのに倍以上の時間をかけるようになりました。ですが本来、珈琲を淹れるというのはこれぐらい時間が掛かるものなのかもしれません。
▲挽きたての豆が膨らんで、香りが広がる瞬間は無類ですね。
とはいえ、お店のように作業が最適化された場所ではもっと素早く淹れられるのでしょう。ただ、それを踏まえても、あまりに早く出てきたときは「あぁ、そういうことか」とこれからは察してしまいそうです。
ファーストフードやコンビニの珈琲に慣れてしまうと、珈琲一杯に5分も10分も待つのが億劫になってしまいますが、おいしい珈琲を淹れるには本来時間が掛かるということが分かると、これからは喫茶店やカフェなどでも気長に待てそうです。
まとめ
これまで珈琲の淹れ方について、「お湯を丁寧に注ぐ」、「円を描くように入れる」といった断片的な知識を耳にすることはありましたが、「最適なお湯の温度」や「淹れる量と珈琲粉のバランス」といった数字をつかった具体的なノウハウは初めてでしたので、いろいろと勉強になる本でした。
100ページ弱とコンパクトにまとまっているのも良かったです。珈琲に興味がある人にはもちろん、日常生活においてペーパードリップで珈琲を淹れている多くの人にとって参考になる本だと思います。