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先日、ある番組で気になる病気が紹介されていました。それが最近若者に増えているという「スマホ老眼」 

名前からして想像がつくかと思いますが、「スマートフォンによって引き起こされる老眼によく似た症状」というもの。一般的に老眼と言えば、普通は中高年(40~50代)で発症するもので、「老眼」、「四十肩」、「白髪」などは老化現象の代名詞といっても過言ではありません。

その一つである「老眼」に似た症状を抱える若者が近頃増えているそうです。

これは20代である私も他人事ではありません。というのもここ最近、スマホの使用頻度が明らかに増えてきて、「Hulu」での映画鑑賞、ゲーム、Kindleでの読書など、日常的にスマホを使用する機会が増えています。というか、多くの人がそうだと思います。

そこで今回は、最近急増している「スマホ老眼」への予防と改善方法について書いていこうと思います。

スマホ老眼とは?



まずスマホ老眼とは、「スマートフォンによって引き起こされる老眼に似た症状」のことを指します。 

その原因は長時間のスマートフォンの使用。 

「近くは見えづらいけれど遠くは見える」、「ピントが合わない」といった老眼によく似た症状を引き起こすことから「スマホ老眼」と呼ばれています。

では普通の老眼と「スマホ老眼」の違いとは一体何なのでしょうか?

メガネスーパーさんのサイトに分かりやすい説明が載っていたので一部引用させて頂きます。
「老眼」と「スマホ老眼」の違いとは

「老眼」とは、加齢に伴って眼の調節機能が衰え、近くのものにピントが合いにくくなる状態のことです。(中略)
一方、「スマホ老眼」は 、近距離のスマホを見続けることで眼の筋肉が緊張する状態が続き、老眼と同様にピント調節が効かなくなる状態を言います。ほとんどが一時的なものですが、繰り返すうちに重篤化するケースも考えられ、注意が促されています。

出典:メガネスーパーのHPより一部引用 
ということからも、「老眼」と「スマホ老眼」は似て非なるものだということが分かります。つまり、加齢による「老眼」と比べて「スマホ老眼」の方は短期間での改善が望める、という解釈ができそうです。


スマホ老眼を予防しよう 



まずはこれらを心掛けましょう。
  • 長時間スマホを使わない
  • 顔から30~40cm離して使う
体に悪影響を与えるものを「控える・やめる・遠ざける」というのはあらゆる病気予防の鉄則と言えます。とはいえ、実際に行動するとなると、なかなか難しいのではないでしょうか。特にスマホのような日常生活に欠かせないものは尚更です。

そんな「分かっているけどやめられない」という人には以下の予防法がオススメです。

  • 画面の輝度を調節する
子供の頃、「明るい場所で本を読みなさい」、「部屋を明るくしてテレビを観なさい」と親から耳にタコができるほど言われてきた人も多いと思いますが、重要なのは適度な明るさです。

基準としては、周囲の明るさと変わらない程度の輝度が良いとされています。例えば、コピー用紙のような白い紙とスマホの画面を見比べてみて、明るさに差異が無いのが理想的だと言われています。

それが面倒だという方は、スマホの「明るさ自動調節機能」を利用すると良いでしょう。

こちらはバッテリーの節電機能だと思われがちですが、内臓されたセンサーによって周囲の明暗を感知して調節してくれる機能(ではない機種もあります)なので、「周りの明るさと変わらない程度の輝度」にある程度調節してくれます。

  • ブルーライトを予防する
「ディスプレイが発するブルーライトが目に良くない」という話を耳にしたことがある人も多いと思います。

長時間パソコンやスマホなどを使用したことによって生じる、眼・身体への影響を「VDT症候群」と言います。この病気は、ピントがぼやける、乾く、かすむ、痛む、疲れるといった様々な症状を引き起こします。

そして実のところ、この「VDT症候群」が「スマホ老眼」の正式名称だとも言われています。直感的な伝わりやすさから「スマホ老眼」というネーミングが定着したのだそう。

とはいえ、「ブルーライトを予防しろ」と言われてもPCやスマホを使っていれば自然と浴びてしまうもので避けようがありません。そこで活躍するのがこういったモノたちです。


パソコン作業用の目薬
参天製薬の「サンテPC」という目薬は、眼の乾燥防止はもちろん、ピント調節機能、ブルーライト保護などの機能をもっています。ドラッグストアで簡単に手に入るので、こういったPC作業者用の目薬を使ってケアするのもひとつの手です。


ブルーライトをカットする眼鏡

最近注目されているのが「ブルーライトをカットする専用の眼鏡」です。その信憑性を調べてみると、面白い実験記事を見つけたので要約してご紹介します。

参照記事:JINS PCは効果があるのか? 眼科医が日本マイクロソフトでの導入事例で検証した



2011年、PC作業用メガネブランド「JINS PC」が日本マイクロソフト社の社員に対してブルーライトカット眼鏡を使用した場合と使用しなかった場合とで生じる、自覚症状の違いを比較する導入実験を行いました。

その結果、ブルーライトカット眼鏡を使用した場合では統計的に明らかな改善結果が見られたそうです。一方で、ブルーライトカット眼鏡を使用しなかった場合では実験前よりも悪化するという結果になりました。

記事中では「PC作業による目の疲れの主原因がブルーライトであるとは断言できない」と記されていますが、少なくともブルーライトをカットすることによって良い効果が得られる、という結果からしてその信憑性は高いと言えそうです。


ブルーライトをカットする保護フィルム

「いくらブルーライトをカットするためとはいえ、眼鏡をかけるのは面倒」という方には、PC・スマホ用ブルーライトカットタイプの保護フィルムがオススメです。

一般的な保護フィルムと比べても、さほど値段に差がないので、どうせ貼るのであればブルーライトをカットできるモノを選択すると良いかもしれません。

スマホ老眼に効果的なストレッチ



そして、すでに「スマホ老眼」の兆候がみられる、という人には以下の眼トレが効果的だそうです。ちなみにこれらは番組内で専門医の方が推奨していたものです。
1. サムズアップ(親指を立てる)した手を目の前に持っていき、親指の爪に焦点を当てる。(1秒)
2. 腕を伸ばして親指の爪に焦点を当てる。(1秒)
3. 遠くの対象物に焦点を当てる。(1秒) 
上記の動作を繰り返します。目安は1日30回。簡単そうに見えますが、実際にやってみるとこれが結構しんどいです。最初はピントが合わなくても、繰り返すうちにピントが合うようになってくるそう。

ちなみに私は(3.)から(1.)に戻した際にピントが合いづらいので、やはり近くが見えにくくなっているようです。スマホ老眼予備軍かもしれません。

お次は「グーパーまばたき体操」というもの。
1. まっすぐ前を向き、パッと目を見開いて2秒キープ(両手はパーの状態)。
2. 目に力を入れたまま、ギュッと閉じて2秒キープ(両手はグーの状態)。
3. これを約10回繰り返す。 
これもなかなかのしんどさです。何がしんどいって、部屋で一人でこれをやっている時の何とも言えない気恥ずかしさ。まぁ、これで「スマホ老眼」が改善するというのですから頑張りましょう。

これらのストレッチは加齢による老眼の予防にもなるそうですので、老若男女に効果があるとのことです。心当たりのある方は試してみてはいかがでしょうか。


まとめ



いかがでしたでしょうか。

私の場合、すでにスマホ老眼・予備軍のようなので気をつけようと思います。

中学生の時にパソコンを使うようになってから視力が下がり始め、今では主流はパソコンより小さいスマホです。ブルーライトにしてもそうですが、どういう弊害が現れるのかはっきりと分かるのはまだまだ先なのかもしれません。

とはいえ、スマホを手放すことも出来ませんし、もう「老眼」は中高年だけの問題ではないのかもしれません。これからは若いうちから「(スマホ)老眼」への予防が必要になってくるかもしれませんね。