先日、所用で瀬戸市へ行ってきました。

瀬戸市と言えば、名古屋から比較的近く、一般的には「焼き物の街」というイメージが強いのではないでしょうか。愛知県内でも「常滑焼」と並び、「瀬戸物焼き」は有名です。

そんな瀬戸市で休憩がてらに立ち寄ったのが、こちらの珈琲専門店「珈琲屋 紅爐(こうろ)」さん。

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落ち着いた街並みのなかで、お洒落な外観が目を惹きます。「紅爐(こうろ)」 という店名も良いですね。「炉(爐)」は焼き物を作るための「窯」を意味しているのでしょうか。

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店内へ足を踏み入れると、天井に梁のあるモダンな内装。

さすがに名古屋のような都会のカフェと比べると店そのものが大きくて広いです。地元のお客さんが多いのか、年齢層はやや高め。ゆったりとした時間が流れています。珈琲は一杯一杯ハンドドリップで淹れているようで、カウンターにはドリッパーが乗ったサーバーがずらりと並んでいます。

爽やかな店員さんに案内され、席へつきメニューを手に取ってみれば聞いたことがないような銘柄ばかりが目に入ってきます。さすがに専門店というだけあって取り扱っている珈琲の種類が多いもよう。

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しかしそこは銘柄ごとに丁寧な説明があるので、各々の風味・特徴などが分かるようになっています。親切ですね。散々迷った結果、今回は「サン・ファン・デル・オロ」という舌を噛みそうな名前のペルー産の珈琲をオーダー。

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しばすると、オーダーした珈琲が目の前へ。

良いカップとソーサーを使っています。ノリタケ製でした。ちなみにノリタケと言えば、「高級」と名の付くブランドにはとんと疎い私でも知っているほど食器界では有名ブランド。名古屋の高級陶磁器・砥石メーカーです。

520円というお値段は珈琲1杯の価格としては安くはありませんが、決して高くもありません。良い豆を使い、良い食器を揃えるとなるとチェーンの喫茶店やカフェでは難しいですし、そのあたりは個人店ならでの拘りが感じられます。

名古屋のような都会と比べて地価が安い、というのも少なからず影響しているのかもしれませんね。個人的にはコスパの良いお店というのは、都心よりもこういった郊外にあることが多いような気がします。

もちろんお味の方も文句なしに美味しい珈琲でした。あまり偉そうなことは言えませんが、説明通りのほどほどの酸味にしっかりとした香りで、苦みとコクのバランスが良い珈琲です。カウンターで淹れている様子が客席から覗けたのも開放的で良かったです。

ごちそうさまでした。

こちらはモーニングも美味しそうだったので、今度はぜひともモーニングを頂きたいです。頻繁に行ける場所ではないのが残念ですが、近所にあったら是非とも通いたいお店ですね。

「珈琲屋 紅爐(こうろ)」さんへのアクセスは、愛知環状鉄道「瀬戸口駅」が最寄駅となります。駅から少し距離はありますが、散歩がてら美味しい珈琲を飲みに立ち寄ってみてはいかがでしょうか。

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