
見た目からして名古屋らしい「しゃちブレンド」というコーヒーを手に入れました。そんな遊び心ある珈琲を販売しているのが名古屋市名東区に本社を置く珈琲専門店「加藤珈琲店

名古屋といえばモーニングが注目されがちですが、実際に名古屋を歩いてみるとモーニングより珈琲のほうに力を入れているお店は意外と多く、なかでも「加藤珈琲店」さんはスペシャリティーコーヒーを取り扱っている専門店です。
珈琲豆で描いた「しゃちほこ」が何とも強烈ですが、その下にある「名古屋風味」というのも気になります。名古屋と言えば「名古屋めし」が有名ですが、珈琲にも名古屋独特の風味があるのでしょうか。
「しゃちブレンド」のレビュー

お手軽なドリップバッグ式。

抽出した珈琲は濃い色味で、とても香ばしい匂いを放っています。
お味の方は「中深煎り」ということで少々濃い目。ただ、ほとんど酸味を感じさせないため全体的にマイルドな口当たりです。全体的にバランスよくまとまっていて、どこに出しても恥ずかしくない優等生といった印象の珈琲。
「日常的に飲みたい珈琲」といった感じでしょうか。
お味の方は「中深煎り」ということで少々濃い目。ただ、ほとんど酸味を感じさせないため全体的にマイルドな口当たりです。全体的にバランスよくまとまっていて、どこに出しても恥ずかしくない優等生といった印象の珈琲。
「日常的に飲みたい珈琲」といった感じでしょうか。
もしかしたら、そう感じるのも私自身が知らぬ間に「名古屋風味の珈琲」に慣れ親しんでしまっているからで、他の地域の方はまた違った印象を持つのかもしれません。個人的には違和感なくスッと飲める珈琲でした。
一方で、「酸味が好き」とか「苦味が強いものが好き」という癖のある珈琲が好みの方には少し物足りない味かもしれません。ただ、これといった欠点も無いのでマイナスに捉える人は少ないのではと思います。さすがにネットの評判も伊達じゃありませんね。

▲ドリップバックコーヒーセット
ドリップバックコーヒーセットには「しゃちブレンド」の他にも、写真の3種類が入っていました。面白いのが珈琲の名前。
「深い香りとコクのドリップ・バッグコーヒーです。」
「芳醇な香りマイルドな風味のドリップ・バッグ珈琲です。」
「フローラルでフルーティーなグアテマラ100%ドリップ・バッグコーヒーです。」
商品名というより商品説明と言った方が良さそうなネーミングになっています。ここまで具体的に書かれていると、実際にそんな風味がしてくるから不思議です。まぁ、バイアスが掛かっていることは間違いないでしょうが、美味しいことには変わりありません。

その他のラインナップ

▲ドリップバックコーヒーセット
ドリップバックコーヒーセットには「しゃちブレンド」の他にも、写真の3種類が入っていました。面白いのが珈琲の名前。
「深い香りとコクのドリップ・バッグコーヒーです。」
「芳醇な香りマイルドな風味のドリップ・バッグ珈琲です。」
「フローラルでフルーティーなグアテマラ100%ドリップ・バッグコーヒーです。」
商品名というより商品説明と言った方が良さそうなネーミングになっています。ここまで具体的に書かれていると、実際にそんな風味がしてくるから不思議です。まぁ、バイアスが掛かっていることは間違いないでしょうが、美味しいことには変わりありません。
結局、名古屋風味の珈琲とは?
気になっていた「名古屋風味」ですが、どうやら「濃さ」が関係しているようです。過去に中日新聞で掲載された記事より一部抜粋します。
なぜ名古屋のコーヒーは濃いのか。喫茶店文化に詳しいフリーライターの大竹敏之さん(49)は「みそ料理など食べ物の味付けが濃く、口の中をさっぱりさせるには苦味の強いコーヒーが好まれたのでは」と話す。伊藤准教授は、出費に堅実な地域性から「同じ値段でも、飲んだ実感を得やすい」と推論した。
(2014年8月30日 中日新聞朝刊31面より)
なるほど、そう言われると確かに「名古屋めし」は味付けが濃いものが多いですし、名古屋発祥のコーヒーチェーン店として有名な「コメダ珈琲店」の珈琲も関東では「濃いめの味」だと言われているようです。実際、名古屋の喫茶店は焙煎度合の深い豆を使っているお店が多い印象。
そして、加藤珈琲店さんのドリップ・バッグコーヒーもやはり濃い目でした。ただ、濃い目でもガツンとくる味ではなく、マイルドな風味なので万人受けする味だと言えます。名古屋の珈琲を飲んだことが無い方や、名古屋風味の珈琲に興味があるという方はぜひ一度試してみてはいかがでしょうか。
私も今度、機会があれば直営店の方を訪ねてみようと思います。