なんだかあっという間にお盆も終わってしまいました。というか私にお盆はほとんど無かったんですけどね。御先祖様が帰ってくるどころか、私が御先祖様のところに行きそうになっていました。
「夏風邪」で。
大袈裟だと思われるかもしれませんが、大人の“夏風邪”は本当に怖いです。私も完全に“夏風邪”を舐めていました。
8月に入って「夏バテだわー」なんて言ってましたけど、夏バテなんか足元にも及びません。むしろ夏バテで免疫力と体力が落ちてきてからが本番。あのウィルス共はそういう人間の弱みにここぞとばかりにつけこんできます。
8月に入って「夏バテだわー」なんて言ってましたけど、夏バテなんか足元にも及びません。むしろ夏バテで免疫力と体力が落ちてきてからが本番。あのウィルス共はそういう人間の弱みにここぞとばかりにつけこんできます。
夏風邪と言っても人それぞれだと思いますが、私の場合はこういう経緯を辿って悪化したということで、一つの記録として時系列に書いていこうと思います。少しばかり汚い表現が入りますが、ご了承ください。
自覚症状が出たのは6日前。
6日前
お盆休みに帰省した友人と飲みに行き、久しぶりにアルコールを摂取。〆にラーメンが食べたいという友人の我がままで、どろどろの豚骨ラーメンに付き合うことに。
ところが家に帰った途端に胃の調子が悪くなり、トイレで口から汚い噴水を出す羽目になる。恐らく、この頃には胃がやられていたのかもしれない。
5日前
翌朝、朝から胃と喉の調子が良くない。胃薬を服用。
調子は良くなかったが、動けるので墓参りやら親戚への挨拶やらとあちこちに駆り出される。夜になっても症状は改善せず、悪化の一途をたどる。
調子は良くなかったが、動けるので墓参りやら親戚への挨拶やらとあちこちに駆り出される。夜になっても症状は改善せず、悪化の一途をたどる。
4日前
喉の腫れと痛みがさらに増し、声が全然出なくなる。自分の声を録音して聞いてみると、まるで死に際のようなかすれ声だった。
家族に「声変じゃない?」と聞くと、「ちょっとかすれてるかな」とのこと。・・・ちょっと?
しかし、この時までは風邪薬も飲んだことだし明日には治るだろうと楽観的に考えていた。
しかし、この時までは風邪薬も飲んだことだし明日には治るだろうと楽観的に考えていた。
3日前
朝起きると喉の腫れはだいぶ引いていた。さすが「あなた~の喉に狙いを決めて~」で有名な風邪薬だ。本当に狙い撃ちである。
しかしその数時間後、全身に強烈な倦怠感と寒気が広がっていく。あの風邪薬、喉に狙いを決めすぎたらしく他の症状までは抑え込んでくれなかったようだ。
しかしその数時間後、全身に強烈な倦怠感と寒気が広がっていく。あの風邪薬、喉に狙いを決めすぎたらしく他の症状までは抑え込んでくれなかったようだ。
夕方、熱を測ってみると38.7℃。久しぶりの高熱にビビる。しかしそこから更なる追い討ちが私を襲った。
下痢である。
体の中にいるであろうウィルスたちが親の仇のように私の腸をシバきあげてくるせいで5分に1回というペースでトイレに立て籠ることを余儀なくされた。おかげで寝る暇も無い。この時の私は便座と一生を添い遂げても良いと思えるほど追いつめられていた。
そんな拷問のような時間が朝まで続いた。
体の中にいるであろうウィルスたちが親の仇のように私の腸をシバきあげてくるせいで5分に1回というペースでトイレに立て籠ることを余儀なくされた。おかげで寝る暇も無い。この時の私は便座と一生を添い遂げても良いと思えるほど追いつめられていた。
そんな拷問のような時間が朝まで続いた。
2日前
朝から39℃の高熱。全身は汗でびっしょり。しかも下痢のせいでほとんど眠れていない。
にも関わらず、もう出るものも無いというのに朝からトイレとベッドを往復する羽目に。たび重なる紙との摩擦によって私の大事な部分はもう限界。私にしてやれるせめてものことは、やさしく拭いてやることしかない。
飲み続けている市販の風邪薬はまったく効いていない。それどころか咳もでるようになり、喉の痛みもぶり返している。このままでは冗談ではなく、お盆の終わりとともに本当にご先祖様の後をついていく羽目になってしまうと感じた私はここでようやく病院に行くことを決意。
病院で問診票を出すと、すぐに処置室で寝かされた。そのまま診察を受けると、診断結果はウィルス感染による風邪。特に胃腸をやられているとのこと。
そりゃあ風邪である以上はウィルス感染だと思うし、下痢をしている以上は胃腸系だと思うけれど、そんなことはどうでもいい。医者に診てもらったという安心感。薬を処方して貰ったという安心感。当時の私にこれに勝るものは無かった。
その日は処方された薬を飲み、一日中眠る。ひたすら眠る。翌朝まで眠る。
1日前
朝起きて熱を測ると37.2℃。腹の調子も幾分良い。消化のよいものだったら普通に食べられる。処方された薬が抜群に効いている。
ぶり返すといけないのでその日は安静にして過ごした。
ぶり返すといけないのでその日は安静にして過ごした。
今日
朝の体温は36.8℃。
熱も引き、腹の調子も悪くない。喉はまだ若干痛いが、体感的には8割方治っている。
うん、最初から病院に行っておけばよかった。
本当にそう思います。「最近の患者はGoogleで調べて自分で診断する」なんて話をどこかで聞いた覚えがありますが、気がついたら私がそうなっていました。
確かに、調べれば「夏風邪の対処法」を紹介しているページはいくらでも出てきます。私も初めのうちはそういう記事を参考にしていました。しかし考えてみれば、そういうページを作っている人というのは恐らく医師ではなく素人なんですよね。
言い方は悪いですが、SEO対策をバリバリやっているから検索順位の上位に表示されているのであって、正しい情報だから上位に表示されているとは限らないということです。
それを鵜呑みにするというのは本当に危険なことだと思いましたね。
素人が知恵をつける事は決して悪いことではありませんが、早く治そうと思ったら何を差し置いてもまずは病院に行くべきだと改めて思いました。
寝込んでいる間にお盆も終わってしまいましたけど、まだまだ暑い日が続きます。日本の夏は長いですから、皆さまもどうかお気をつけください。