近頃、「断捨離」や「ミニマリスト」といった言葉をよく耳にします。物を捨てる、持たない暮らしをする人が増えているのだとか。皆さん、そんなに捨てるものがあるのでしょうか。

とはいえ、私にも処分したいのに捨てられなかったものが最近までありました。

それは学生時代のノートやプリント、旅先のパンフレット、チケットの半券といったものたちです。消耗品や日用品などは未練なく捨てられるタイプなのですが、思い入れのあるものはなかなか捨てられない性格なのです。

特にノートなんて小学校時代のものから残っていましたからね。20代半ばになる男の部屋の押入れの中に、「さんすう 1年3組 〇〇番 ~~」なんて書かれたノートが置いてあるわけですよ。

これはさすがに何とかしなければいけません。
 
記事用

プリンターのスキャナー機能を使ってデータ化する


そこで今回、私が実践したのは「書類・プリント類をデータ化する」という手段。

家庭用の複合機プリンターに搭載されている「スキャナー機能」を使って、片っ端から画像データにしてパソコンに取り込んでいきました。ちなみにこの作業はプリンターの性能がモロに出ます。

我が家のプリンターは古いものだったので、データ化するのにとんでもない時間が掛かり骨が折れました。ですので、もしデータ化したい書類が何百枚、何千枚とある方は高速スキャナー機を使用されることを強くオススメします

スキャンした書類データはUSBメモリーで保存すると便利

スキャンしたデータを小学校時代から大学時代まで分けて、計4本のUSBメモリーに保存することにしました。場所を取らず、PCのハードディスクも圧迫しないので便利です。

例えば、お子さんのノートや思い出のプリントなどをとっておきたいという親御さんがいたら試してみてはいかがでしょうか。USBメモリー1本に保存が効くので場所をとりません。

ただ、先ほど言いましたが、量が多いとかなり骨が折れる作業になります。

以前、自炊代行業者が本やコミックなどの自炊代行を行って、著作権侵害で訴えられたことがありましたが、著作物ではなくて、こういう個人のものを自炊代行してくれると助かるんですけどね。まぁ、ニッチすぎて市場として成り立たないでしょうが。

ただ、ビデオテープやカセットテープをDVDにダビングするサービスは今だに需要があるようです。ビデオデッキを見かけなくなって随分経ちますが、思い出が詰まったVHSをDVDにダビングしたいという人は少なくないのでしょう。


スキャンが難しいモノは写真で保存

とはいえ、家庭用スキャナーではサイズに制限があり、データ化が難しいものもあります。私の場合は旅行先でもらったパンフレットなどがそうでした。

私は旅行先でもらったパンフレットが捨てられない性分なのですが、旅行中は大いに役だったパンフレットも帰ってから使うことはまずありません。そんなパンフレットが、ここ10年ぶんほど残っていました。

パンフレットに日付やメモ、当時回ったルートなどが書き込まれていたので、一応整理して段ボールで保管していたのですが、狭い部屋なのでこれが結構場所を取ります。

「いっそのこと全部捨ててしまおうか」とも思ったのですが、スキャナーで取り込めないサイズのものはデジカメで撮って保存しておくことにしました。手間はかかりましたが思い出を振り返ることができて、意外と楽しかったです。


まとめ

ということで、ようやくクローゼットがすっきりしました。

私のように過去の書類・プリント類が捨てられないという人はデータ化してみるのもひとつの手だと思います。捨てる決心がつくかもしれませんよ。また、失くしたら困る書類などもスキャナーでデータ化しておくと安心です。

ただ、忘れてはいけないのは「データである以上は絶対に無くならない保証はどこにもない」ということです。バックアップだけはマメに取っておきましょう。