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7月24日(金)・25日(土)、名古屋市千種区にある吹上ホールにて『名古屋証券取引所 IR EXPO』が開催されました。

ニートのお金事情 株式投資(NISA)編~ニートが株を1年間運用してみた結果~

ニートが参加してよいものか迷ったのですが、こんな私でも曲がりなりにも個人投資家の端くれ。ということで25日(土)のほうのイベントに参加してきたので、その様子をざっとまとめておこうと思います。

IR EXPOとは

「名証 IR EXPO」とは、名古屋証券取引所に上場している企業がブースなどを出展し、投資家との直接交流を通じて企業担当者が自社の将来展望、業績、新商品などの説明を行ったり、講演会が開催したりする日本最大級のIRイベント。

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会場は市営地下鉄・吹上駅で下車し、徒歩5分程にある吹上ホール(名古屋市中小企業振興会館)。

11時頃会場に到着し、受付を済ませて入場しました。

事前に申し込みをしておくと手続きなしで入場することができます。思っていた以上に混雑していたので、事前申込をしておいて正解でした。

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会場内の様子はこんな感じ。

吹上駅を降りたあたりで気づいてはいたのですが、やはり参加者の年齢層は高いです。見た感じ60代~70代ぐらいが一番多く、なかには80代ぐらいの杖をついて足取りがおぼつかないような方もちらほら。次に多いのが30代~50代といったところでしょうか。

同世代は全体の1割にも満たなかったと思います。大学生らしき人達も何組か見かけましたが、レポートのようなものを書いていたので、プライベートで来たというよりも大学の課題かなにかで来ている様子でしたね。

うん、ぶっちゃけ若者は浮きます。

しかもあれですね、こういうイベントに参加している人達を見ると、皆がお金持ちに見えてきます。「この人、ラフな格好してるけど実は資産家だったりするのかな。」なんて下衆な妄想が膨らみます。

もしかしたら私もそんな風に見られてるんじゃ…なんて阿呆なことを考えたりもしましたが、この全身から溢れ出るニートオーラの前では土台無理な話。投資家の皮を被ったニートは、所詮ニートでしかありません。

しかし今回、私がこのイベントに参加した目的は銘柄探しではなく、もっぱら講演会を聴くことなのです。

このイベント中に講演される講師の方々ですが、なかなかの顔ぶれです。

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11:10~ 森永 卓郎 氏の講演を聴く
11時に会場入りした私は、11時10分からの森永卓郎氏の講演を聴くためにすぐさま特設ステージへと向かいました。10分前に到着してもすでに満席。立ち見で45分かぁ、なんて思っていると私の隣には杖をついたご老人が。この威厳、只者ではありません。きっと資産家n

時間になり森永氏が登壇します。

ちなみにこの講演会、写真撮影も録音も禁止だったので、写真はありませんし、録音禁止ということからも講演内容を詳細に書き記すのはまずそうなので控えて、ざっくりしたものにとどめようと思います。

生で見る森永氏はテレビで見るよりも小柄という印象。ずんぐりむっくりという感じですね。講演内容は経済アナリストというだけあって、今後の日本経済の展望と政治の駆け引きについて森永氏なりの予想を語っていました。自らの発言とメディアで流されている自身のイメージとの齟齬についても声高に主張されていました。

最後は上海株の暴落についても、その真相(?)について熱く語っていました。講演終了の時間になってもまだまだ話したりないという風でしたね。というか10分程オーバーしていました。

さすがに多くのメディアに出られているだけあって講演慣れしているようでした。聴き手を飽きさせないように時折ジョークも挟みながら、テンポよくハキハキと話されていました。正直、かなり面白かったです。

そういえば森永氏は大学教授でしたね。大学を卒業してから早1年、久しぶりに大学の講義を受けていた感覚を思い出した気がします。

講演が終わったところで丁度、昼どき。

昼食をとろうと会場に併設されている飲食店へ向かったのですが、大混雑でした。スマホで周辺の飲食店を探すも、どこも中途半端な距離にあったので並んだほうが早いと思い利用しましたが、行きにコンビニあたりで軽食でも買ってくるべきでした。


13:40~ 桐谷 広人 氏の講演を聴く
昼食を取るのに随分と手間取り、開始時刻の10分前にステージへ到着。

すでに超満員。桐谷広人氏と言えば『月曜から夜更かし』で話題沸騰し、今絶大な人気を誇っている方ですから予想はしていたのですが、それにしてもすごい人だかりでした。

なんだか午前中よりも若い人が増えたような気がします。テレビの力って凄いですね。

時間になり、あの桐谷さんが登壇。沸き上がる歓声。さすがは優待投資家の中年アイドル。生で見る桐谷さんは、テレビで見る桐谷さんそのままでした。お馴染のリュックサックを背負い、シャツはズボンにイン。頭を下げながらマイクのもとへと小走りで駆け寄ります。やはりどんな時でも急いでいるよう。

講演内容はもちろん「株主優待について」。

桐谷さんの半生を語ってくれました。バブル時代に株を始めて、その後リーマンショックで資産を6分の1まで減らしてしまった時、企業が送ってくれた優待で生活を凌いだという話。そして『月曜から夜更かし』という番組で有名になった話、桐谷さん流の株の買い方などをお話しされていました。

きっともう何度も講演をされているのでしょうが、まるで初めてのような感じでしたね。もちろんアドリブではないと思いますが、アドリブなんじゃないかと思うぐらい一生懸命でした。テレビでもそうですが、桐谷さんのこういう感じが好感を生むのでしょうね。

一番印象的だったのは、年月日や当時の株価など、過去の数字を詳細に記憶していたところです。私なんかだと「~年ぐらい」とか「~円あたり」という言い方をしてしまいがちですが、そこはきっちり数字を1桁台まで言い切っていたのはさすが元将棋棋士だな、と思いましたね。記憶力は抜群のようです。

正直、お世辞にも上手いとは言えない講演でしたが、多くの人は最後まで聴いていました。桐谷さんのような生き方は傍から見たら変人そのものでしょうし、見た目だってどこにでもいるおじさんです。でもどこか魅力的な人でしたね。テレビが作り上げた人気と言ってしまえばそれまでですが、個人的にはそれだけじゃないとも感じました。

そんな桐谷さんはこの講演後、ご実家のある広島へと戻られるようです。もしかしたらその様子も『月曜から夜更かし』で取り上げられるかもしれません。

最後に、竹中平蔵氏の講演を聴きたかったのですが、このあと予定が入っていたので断念。結局企業のブース回りはほとんどできませんでしたが、パンフレットや粗品をしこたま頂きました。

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うん…三菱UFJのブースで貰った万札ティッシュが異様な存在感を放っています。なんだか証券会社のパンフレットだらけで金の亡者のようですが、違いますからね。金が無いニートですからね。


感想
会場に入った時には年齢層の高さに場違い感を覚えましたが、これにはすぐに慣れました。なかには子供連れの家族もいましたが、正直、子供が楽しめるかどうかは微妙ですね。

また、このイベントに参加していた人達が皆、株をやっている訳でも無さそうです。特に高齢者の方には会場の一角でやっていた「相続税対策」やら「生前贈与」といった講演がかなり人気のようでした。まぁ、もうすぐジュニアNISAも始まりますしね。

名古屋市で相続税対策をしなければならないほどの資産を持っているということは、「ここに居る人達の多くは資産家かもしれない」という私の下衆な勘繰りも、案外当たらずとも遠からずだったのかもしれません。

今回の「名古屋証券取引所 IR EXPO」というイベントですが、毎年開催しているようですので、おそらく来年も開催されるかと思います。個人的には来年また参加するかどうかは分かりませんが、もっと若い人達が来ても良いイベントだと感じましたね。

参加したからといって企業側から営業かけられるということもありませんでしたし、参加費無料で入退室自由なので興味があるという方は来年、参加してみてはいかがでしょうか。

無料で多くの著名人の講演が聴ける」というだけでも貴重な機会だと思います。