夏の京都へ家族旅行 1日目 - トロッコ電車・亀岡・嵯峨嵐山編 -

家族で泊まった京の奥座敷 - 湯の花温泉「松園荘 保津川亭」さんが素晴らしかった

旅行2日目の朝はあいにくの雨。珍しく早朝に目が覚めた私は、朝風呂へと向かいました。ミストサウナでわずかに残っている前日のアルコールを汗とともに流した後、旅館の豪華な朝食をいただきます。

「ご飯おかわりできます」という甘い言葉に誘われ、2杯もおかわりしてしまいました。どうして旅行に来ると食欲が増すんでしょうね。日常生活でこんな食生活をしていたらデブまっしぐらです。

重くなった腹を抱えて旅館をチェックアウト。天気予報では1日中雨ということなので、なるべく屋内を回ろうと最初に向かったのがこちら「大石酒造」さん。

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ここ「大石酒造」さんは湯の花温泉から車で約10分程という近距離。そして今回私たちが立ち寄ったのは本館の方になります。他には亀岡駅前に販売店、美山町に蔵があるそう。

目的は観光ではなくお土産用のお酒を買うことだったのですが、簡単な見学ができるとのことだったのでさせて頂くことに。

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本館2階にある資料展示室では日本酒の醸造に使用されている道具類の展示がされており、そこから1階で行われている瓶詰め作業も見学することができます。

そしてよく見てみると、この空間に違和感を覚えるものが置いてあるのが分かります。

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そうです。違和感の正体は写真中央に映っていたこの男前。

彫の深い顔立ち、高い鼻にやさしいまなざし、どこのハリウッドスターでしょうか。いや、酒蔵というからにはもうちょっと日本人寄りのマネキンもあるのでは…?なんて思っているとこの男前、どうやらバツイチのよう。

関西の深夜番組、「探偵ナイトスクープ」で20年ほど前に『マネキンと結婚したい』という依頼で取り上げられたそうで、その時に依頼主の女性と挙式まで挙げているのだとか。その後、依頼主の女性は人間の旦那さんと結婚されて今はお子様にも恵まれているそうな。

その時のVTRが展示室のブラウン管テレビで延々と流されていました。この甘いマスクの裏側にはなかなかに壮絶な過去があったようです。

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そんな男前に別れを告げ、次に向かったのは京都市西京区にある華厳寺、通称「鈴虫寺」。なぜ「鈴虫寺」と呼ばれるのかというと、ここでは1年を通して鈴虫を飼育しており、その数は4000匹を超えるのだとか。

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境内で拝観料500円を支払い住職の有難い法話を30分ほど拝聴することになるのですが、これが大人気。観光シーズンでもないのに境内の外まで行列が…その後も次から次へと観光客が訪れ、最終的には100人近い行列になっていました。

30分の法話で1人500円。それに100人の行列が…つまり時給に換算するとほにゃららで、このペースだと1日の売上が~で、ということは月にすると…なんてことを頭の中で計算して驚愕。逆に煩悩が沸いてきます。

このお寺の何がそこまで観光客を惹きつけるのでしょうか。

ようやく建物の中へ案内されると、まず鈴虫の大合唱が耳に入って来ます。心地よい音色というよりは、騒がしいような気がしますが住職いわくこれが風情だそう。日本語って便利ですね。

ちなみに鈴虫たちは撮影禁止でしたので、写真を撮る事はできませんでした。ただ想像してみてください。4000匹の鈴虫がひしめき合っている様子を…。黒い虫たちがうごめいている様子を…。

一人一人にお茶と茶菓子が配られると、30分間の法話が始まります。小粋なジョークと親父ギャグで観光客を時折笑わせながら、このお寺の由来や参拝の仕方を説明していきます。なんでしょうね、法話と言うよりは漫談を聞いているような感じ。

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法話を終えると、参拝者が順番に境内をぐるっと周り、最後は御寺のお地蔵様にお願いごとをしていきます。

ただお願い事の仕方にも手順があり、この幸福御守と書かれているお守り(300円)の『幸』の部分を外に出す形でお守りを両手で挟み、心のなかでお地蔵様に向かって住所・名前など個人情報を告げたのち、お願い事を“1つだけ”唱えるのだとか。

するとお地蔵様が1人1人その住所を周ってお願い事を叶えてくださるそう。そしてもしお願い事が叶ったらこのお守りを返却し、また新たなお願いごとを1つしていくと良いそうです。こうしてリピーターが増えていくのだとか。なるほど、巧いことやってます。

父が行きたいと言うので寄った「鈴虫寺」ですが、私がリピーターになることは無いでしょうね。ただ、300円のお守りを買ってしまった手前、お願い事だけはしっかりしてきました。

「ニートの願いごとなんて就職しかないだろ?」

いやいや、京都くんだりまで来て何を仰るのやら。もっと大金…いえ、大局を見たお願いごとをしなくてはいけません。具体的には「大金が舞い込む系の願い事」です。叶ったらいくらでもリピーターになろうと思います。

「鈴虫寺」ですが全体的に広いお寺では無いので、法話と境内散策を含めても所用時間1時間弱といったところでしょうか。法話の待ち時間によっても変わってくるかと思います。

さて、なんやかんやで時刻は昼過ぎ。

帰りの時間を考えると観光もあと一か所といったところ。悩んだ末、最後に向かったのがこちら。

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斜め後ろから撮影。

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真横から撮影。

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最後に正面から撮影すればこの通り。10円玉の裏側としても有名な世界遺産「平等院(鳳凰堂)」です。この構図は10円玉で見慣れていても、本物は迫力があります。

天気が残念でしたが、そのぶん外国人観光客も少なかったですね。やはりメインはこちらの鳳凰堂なのですが、隣接されていた「平等院ミュージアム鳳翔館」が個人的には見ごたえがあって良かったです。

撮影禁止でしたので写真はありませんが、展示されている国宝級の遺産の数々、再現された天井絵や柱の色彩模様など見ごたえがあります。むしろ拝観料600円に含まれているので回らないと損です。

ちなみにミュージアムだけでもぐるっと回って1時間ほどかかったので、多少余裕をもって行かれたほうが良いかもしれません。

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▲平等院近くの茶店にて食べた宇治抹茶と草団子。

このあたりから台風の影響で急に雨足が強くなってきたので急いで帰ることに。京都を出るまでは強い雨で視界は最悪でしたが、台風の動きとは逆方向だったため、渋滞等に巻き込まれず帰宅することができました。

私にとっては7、8年ぶりの京都でしたが、やっぱり良い街でした。

ただ綺麗言を抜きにして言えば、外国人観光客が増えたことで以前ほどの風情は感じられなくなったようにも思えたのが少しだけ残念です。特に知名度が高い観光地は顕著。

しかし2日目に訪れた「大石酒造」や「鈴虫寺」では外国人観光客を見かけることが無かったので、法話や酒造見学といった“難しい日本語を必要”とする観光地には外国人は集まらないのかもしれませんね。そういった場所においては、まだまだ日本人だけが楽しめる場所と言えそうです。

「清水寺」や「金閣寺」といった京都のオーソドックスな観光地を訪れるのも楽しいものですが、世界一の観光都市になった今だからこそ、日本人にしか楽しめないような京都の観光地を巡るというのも一つの手かもしれませんね。