ひと月ほど前、両親から「京都へ旅行に行かないか」というお誘いを受けました。ニートが家族水入らずで旅行ですよ?悩みました、えぇ悩みましたとも。しかし私の中の悪魔が囁くのです。

「そうだ、(親の金で)京都行こう」と。

気がつけば二つ返事で承諾していました。不思議。いえね、こういう家族の交流って大切だと思うんですよ(棒読み)。大人になると親子で旅行に行く機会って無くなると言いますしね。

ということで、家族で夏の京都へと行ってきました。

旅行当日、「せめて運転ぐらいは…」というなけなしの気遣いを発揮する私に対して「まだ死にたくない」と両親が真顔で訴えたため、父親の運転で京都へと車を走らせます。

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▲途中SAで買った「近江牛コロッケ」は牛肉の有無はともかく、サクサクで美味しいのでおすすめです。そんなこんなで名古屋から車を走らせること3時間、目的地の京都府亀岡市へと到着したのでした。


亀岡駅からトロッコ電車で嵯峨嵐山へ!


ちなみになぜ亀岡に向かったのかというと、この時期の京都は祇園祭に沸いており、京都市内は相当な混雑が予想されると聞いたので今回は中心部ではなく郊外を観光することにしたのです。

亀岡と言えば「保津川」。

有名な「保津川下り」をしようと思っていたのですが、台風の影響で川が増水しており残念ながら中止になっていました。仕方がないので、トロッコ電車で嵐山の方へと移動することにします。

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トロッコ亀岡駅に車を停め、乗車券を買い求めるとすでに満席。

発車の1時間前だというのに立ち見席しか残っていません。「どこにそんなに人が?」と思っていると、乗車30分前になった頃に次から次へと観光バスが駅の駐車場へと入って来ます。

そのバスから降りてくるのは外国人の旅行団体。圧倒的に多いのはお隣の国の方々ですが、欧米系の方々も多くいらっしゃいました。そしてあっという間に外国人観光客で埋まる駅のホーム。

右を見ても左を見ても耳に入ってくるのは外国語ばかり。あの場で日本語を喋っていたのは恐らく1割ぐらいでしょう。一瞬「私は今どこの国に居るのだろうか」と思ったぐらいグローバルな空間でした。 さすが世界一の観光都市・京都です。

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トロッコ内は7月の熱気に加えて外国の方々の香水やコロンの匂いが充満していましたが、窓が大きく開いているトロッコ電車だったので助かりました。

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車窓から見える保津川は増水の影響で茶色く濁っています。

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保津川を眺めながらトロッコ電車に揺れること30分。目的の「トロッコ嵐山駅」に到着。やはりほとんどの観光客はここで下車します。

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観光客の団体とは距離を置き、まず最初に向かったのがこちらの「大河内山荘庭園」 。

ここは戦前を代表する時代劇スター、大河内傳次郎(おおこうち でんじろう)の別邸として使われていた場所なんだそう。平成生まれの私には初耳でしたが、これだけの別邸を構えられたぐらいですから相当ご活躍されたんでしょうね。

入園料が大人一人1,000円掛かりますが、綺麗に手入れされた広い日本庭園を眺めたり、展望台から京都市街を一望できたり、最後に抹茶と茶菓子もついてくることを考えれば納得のお値段です。

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緑が鮮やかな日本庭園。

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京都の街が一望できます。7月でも色づいた葉が綺麗なので紅葉の時期は絶景でしょうね。

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疲れた体に冷たい抹茶が心地良い。こういう器に入った抹茶を飲むのは初めてかもしれません。庶民の私が普段口にするのは抹茶アイスぐらいのものです。

雰囲気のある場所で飲む抹茶は格別ですね。お隣に座っていた外国人の方もゴクゴク飲んでいましたけど、抹茶って海外の方も普通に飲めるものなんですね。

と思って調べてみたら、なんでも最近海外では抹茶ブームが起きているのだとか。…知りませんでした。

そういえばハーゲンダッツもグリーンティー味を出していますし、抹茶文化って日本人が思っている以上に海外では浸透しているのかもしれません。

抹茶と茶菓子で体力を回復したら、お次は向かいの竹林を歩いて渡月橋を目指します。

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嵐山と言えばこの竹林が有名ですね。旅行雑誌やパンフレットなどでも十中八九目にする場所です。

そうして竹林のトンネルを歩いていると家族連れやカップルからやたらと写真撮影を頼まれます。しかもなぜか外国人にばかり頼まれます。

なんでしょうね、ニート生活によって身についた無害オーラでも出ているのでしょうか。ただ、英語はまるでダメなので対応が挙動不審なのは仕方ありません。

そして長い竹林を抜けると、多くのお店が軒を連ねる賑やかな通りへと出ます。

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こういうところでの食べ歩きも旅行の醍醐味、色々とつまみ食いをしていきます。というか昼食を食べ損ねていたので食べ歩きで腹を満たすことに。そのなかでも個人的に良かったのが「嵐山らすく」さんの日本酒アイス。

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アイスと言いつつ見た目はソフトクリーム風。口に含むとしっかりと日本酒の風味が感じられます。ちょっと酒粕っぽいお味で食感はトルコアイスのようにもっちり。これで350円。暑さもあって、美味しくて仕方ありません。

本当は隣で売っていた生ビールがとても魅力的でしたが、ニートが家族旅行で来て真昼間からビールを飲むのもどうかと思いぐっと我慢。一人旅だったら確実に飲んでましたね。

そんな感じで食べ歩きをしながら渡月橋の方へと歩いていくと、その途中に「大本山 天龍寺」という世界文化遺産に登録されている寺院があったので見学することに。行き当たりばったりの事前知識なしで観光するのも良いものです。

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入り口から本堂までの間にも数々の寺院があるのですが紹介しきれないので割愛します。参拝料(庭園も含めて600円)を支払い本堂のなかへと足を踏み入れます。

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枯山水が美しい!

外国人観光客の方々が縁側に座って、日本庭園の写真を夢中で撮るのも分かります。日本人でもここまでの日本庭園を目にする機会はそうありません。海外の方々にはこの後景はどう映っているのでしょうね。

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そして最後は嵐山で最も有名な橋、「渡月橋」へ。

天気が良いだけに川の濁りが残念です。川辺に座り、しばらく風にあたったのち、のんびり歩いてトロッコ嵯峨駅へと向かいます。そして行きと同じくトロッコ電車で亀岡駅まで戻ったのでした。

そういえばトロッコ電車内で観光客向けの写真撮影をしていて、お客さんに日付が入ったボードをもたせてポラロイドカメラで撮った写真を1,000円で販売してたのですが、誰一人買っていませんでしたね。これだけ手軽に綺麗な撮れるようになって時代に、未だにこの手の商売があることに驚きでした。

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嵯峨嵐山を訪れたのは2度目でしたが、これだけじっくり観光したのは初めてでしたね。お昼に到着して夕方頃まで滞在していましたが、それでも回りきれたのはせいぜい7割といったところでしょうか。

隅から隅まで回ろうと思ったら半日は潰せます。また何度も言うようですが、本当に外国人の方々が多いです。京都の風情を楽しんでゆっくり旅がしたい、というのはもう難しいのかもしれませんね。

私が子供時代に訪れた京都とはずいぶんと景色が変わってしまったような気がします。良くも悪くもグローバル化というやつでしょうか。

両親とも「なんだか自分たちの知っている京都とは別の街を観光したみたいだね」なんて話をしながら、我々一行は今夜泊まる旅館へと向かったのでした。