洗練されたお洒落なカフェも良いものですが、たまには風情があるカフェでお茶をしてみませんか。私が勝手に第二のホームグランドと呼んでいる街「大須」。そこで先日、風情溢れるカフェを見つけました。

それが大須商店街の東仁王門通りにある「珈琲ぶりこ」さん。

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こちらは築60年以上の町屋をリノベーションしてカフェにしているそうです。

近頃、古民家再生という言葉を耳にするようになってきましたが、都会でこういう趣向のカフェってなかなか見かけません。
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ガラガラガラと引き戸を開けて中へ入ると、2階へと案内されました。この階段の角度と木の摩耗具合が歴史を物語っています。なんだか昔の祖父母の家を思い出します。良い意味で年季が凄い!

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1階はキッチンがあったので少し手入れされている感じがありましたが、2階は思っていた以上に生活感が残っています。ありがちな古い雰囲気を演出しただけの内装とは違います。この空間には築60年という時間が残っています。

私自身は平成生まれですが、この昭和を感じさせる趣はノスタルジーを感じますね。日本人の血でしょうか。

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席へ案内されると、すぐにお洒落な水入れとお冷が出てきました。ただの水もこの雰囲気だと絵になります。

結構繁盛されているようで、2階席はほぼ満席でした。私の後から来たカップルが私の方をチラ見して降りて行きましたが、1人でテーブル席を利用しているとこういう時に肩身の狭さを感じます。普段、家でも社会でも肩身の狭い思いをしているのでこういう時ぐらいは落ち着きたいものです。

気を取り直してメニューを広げ、飲み物とスイーツをオーダー。

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ぶりこブレンド
豆乳黒ごまプリン

豆乳黒ごまプリンは、プルンとした弾力に胡麻の風味をしっかり感じる味わい。プリンそのものは甘さ控えめなので、上にのっている生クリームが良いアクセントになってくれます。小腹を満たすには丁度良い量。さりげなく香るハーブも涼しげな気分にさせてくれます。

ぶりこブレンドの方は、香り高くすっきりとした味わい。酸味と苦みは割と控えめ。私個人は苦めの珈琲が好みなのですが、甘いものを食べた後というのは苦みを強く感じやすいのでこれぐらいが丁度良いのかもしれません。

うん、美味しかったです。

食後、ぼーっとしていると窓の外から何やら音がしたので目を向けてみると、窓越しに白い影が。外のひさしを猫が歩いていきます。ノスタルジーな空間で珈琲を飲みながら窓越しに猫を眺める、まさに至福の時間。

街中のチェーン店では味わえない時間でした。今まで古民家のような、古い内装のお店ってあまり利用したことがありませんでしたが、本当に独特の雰囲気があって一気に好きになりました。

大須商店街という一風変わった街だからこそ、一層風情が増すのかもしれません。皆さんも大須に立ち寄る機会がありましたら、休憩がてら利用してみてはいかがでしょうか。