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さて、先日健康診断を受診してから1ヶ月が経過しました。ようやく健康診断の結果が返ってきました。結論から言うと、再検査は免れました。心配していた肝機能の数値も完全な正常値。

これには私も一安心。

ただ一つ。唯一引っかかった項目があります。それが“LDLコレステロール”値。心当たりのある方も多いのではないでしょうか。この項目だけ、基準値を少しオーバーしておりました。

悔しいッ!これさえ無ければ「健康なニート」という武器を足掛かりに・・・してもどこにも辿りつけないでしょうけど、ほんの少しだけ胸を張れたかもしれない。ニートだからって不健康だと思うなよ、と。

そんな私の心を踏みにじった憎き敵を知らねば、ということで「LDLコレステロールとは何か?」について調べてみました。

LDLコレステロールとは?

受け取った診断結果の報告書によると、「LDLコレステロールとは、肝臓から全身にコレステロールを運ぶ役割をします。」とのこと。いやいや、いくらなんでもこれでは説明がざっくり過ぎます。

そこでいつものようにGoogleで調べてみたのですが、恐ろしいほど検索結果が多くて、情報が溢れていました。やっぱり皆さん気になっているんですね。

その中でも塩野義製薬さんが分かりやすい説明をされていたので、一部引用させて頂きます。

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コレステロールには、悪玉(LDLコレステロール)と善玉(HDLコレステロール)があります。

悪玉が血中で過剰に増えるとコレステロールが血管壁に蓄積し、血管を詰まらせたり、動脈硬化を進行させます。そんな動脈硬化は、静かなる殺し屋(サイレン卜・キラー)とも言われています。

それは「動脈硬化そのものには自覚症状がない」からなのです。人によっては、ある日突然、心筋梗塞や脳梗塞を起こして初めて動脈硬化に気づくということも…。最悪の場合、治療を受ける機会のないまま、亡くなる方もいらっしゃいます。

出典:塩野義製薬 コレステロールに要注意 より一部引用 
なるほど。

「善玉コレステロール」「悪玉コレステロール」という言葉はテレビの健康番組でたまに耳にしますが、こういうことだったんですね。

私の場合、善玉(HDLコレステロール)は正常値ですが、悪玉(LDLコレステロール)のほうが少し多い状態です。どうやらサイレント・キラーが少しづつ近づいてきているようです。


LDLコレステロールが高いとどうなる?


先程の説明で、動脈硬化が最終的には心筋梗塞、脳梗塞を引き起こすということでしたが、それ以前にHDLコレステロール値あるいはLDLコレステロール値が異常な状態は「脂質異常症」という病気になるそうです。

つまり私は今、脂質異常症ということになります。

なんて嫌な響きなんでしょうか。もう字面からして体に悪いということがビシビシ伝わってきます。その脂質異常症となる基準値がこちら。

LDLコレステロール

140mg/dL以上

LDLコレステロール血症

LDLコレステロール

120139mg/dL

境界域 LDLコレステロール血症*

HDLコレステロール

40mg/dL来満

HDLコレステロール血症

中性脂肪

150mg/dL以上

高トリグリセライド血症








この表によると、私は上から2番目の「境界域 高LDLコレステロール血症」にあたります。この、「境界域 高LDLコレステロール血症」というのは2012年の動脈硬化ガイドライン改訂で新たに設けられたものだそう。

要は、生活習慣の改善に努め、危険因子が無いかを確認し、治療の必要性を考慮するようにとのことです。あれ?これって遠まわしに精密検査を受けろってことですかね…?(泣)


LDLコレステロールを減らす方法


これに関しては、情報が錯そうしている印象です。多くのサイト、ブログがこの手の情報を取り扱っていますが、どこまでが本当のことなのか正直定かではありません。

そのなかでも信用できそうな「一般社団法人 愛知県薬剤師会」のホームページによると、脂質異常症においての日常生活における注意点として以下のように記載されています。

1.食事

高脂血症の原因には、食べ過ぎ、肉類の多い食事、飲み過ぎなどの食生活の影響があげられます。

 ・主食をしっかり食べる
 ・油を選ぶ・・・コレステロールを増やす動物性脂肪を減らし、逆にコレステロールを減らす植物油や魚油を利用しましょう。
・食物繊維をとる・・・海藻類やこんにゃくなどの水溶性の食物繊維は、便通が良くなる上にコレステロールを減らす働きがあります。これら食物繊維を1日25g以上摂ると効果があるといわれます。 
・アルコールと糖分の制限・・・特に中性脂肪の高い人はアルコール、菓子類(洋菓子)、果物を控えるようにしましょう。 
・ビタミンをとる・・・LDLは酸化によりマクロファージに取り込まれやすくなり、動脈硬化を促進します。そのLDLの酸化をビタミンCやEが防ぐ働きがあります。

2.運動

運動するとHDLコレステロールが増加します。特にウォーキングや水泳などの有酸素運動を1日20分程度の運動を週に3日以上行うと効果的でしょう。

3.禁煙・ストレス・疲れをためない

タバコにより一酸化酸素が体内に入り、中性脂肪やコレステロールを増やしたり、過剰なストレスはHDLコレステロールを減少させるといわれます。疲れをためず、適度に解消するよう心がけて下さい。
 
4.適正体重の維持

一般に「体重1Kg減らすと総コレステロール約10mg/dL減る」といわれています。適正体重[=身長(m)×身長(m)×22Kg]を目標に減量し、維持するようにして下さい。 

出典:一般社団法人 愛知県薬剤師会 - 18.脂質異常症 より一部引用 

私の場合、項目3と4については今のところ問題無さそうです。ただ、1の項目にある食物繊維・ビタミンの摂取、アルコールの制限、そして2の運動は心掛けようと思います。

特にアルコールの制限と運動は年齢を重ねるごとに難しくなっていきますからね。というか、その2つを心掛けるだけで世の中の大半の大人は健康になるような気がします。


まとめ

実のところ去年の診断結果でも、LDLコレステロール値は引っかかっていました。

しかし問題なのは去年よりも体重が5kgも減っているにも関わらず、LDLコレステロール値が去年とさほど変わっていないということです。

これは外見的には太っていないのに、血中のコレステロール値が高い状態を指します。つまり、隠れ肥満ということになります。うん、やはり生活習慣を改善しなければいけませんね…。

皆さんも「LDLコレステロール値」にはお気をつけください。