先日、私が愛用していたパソコン用の外付けディスプレイが5ヶ月という若さで旅立ちました。

それはいつものようにネットサーフィンをしていた時のこと。注意力不足で手元が狂い、飲んでいたミネラルウォーターをぶちまけてしまいました。幸い、パソコンに直接かかることはありませんでしたが、飛び散った滴がディスプレイに付着したのです。

それをすぐにふき取れば良かったものの床に気を取られてしまい、床を掃除している間にディスプレイ上に付着した滴は垂れていき、ディスプレイ下部の隙間に入り込んでしまいました。いわゆる「水漏れ」というやつです。

気づいたときにはすでに手遅れでした。ドライヤーとエアーを使いある程度乾かしてから電源をつけてみたのですが、どうにも不安定な状態。しかもディスプレイ内部には小さな飛沫跡が見えます。

このままでは内部が腐食してしまうと思った私はすぐにこれを購入した某家電量販店へと持っていったのですが、
これが悲劇の始まりでした。 

店舗の修理受付にて経緯と状態を説明したところ、担当者からは「水漏れなので有償になる可能性が高い」と告げられました。それは薄々分かっていたので仕方が無いと思い、とりあえず修理の見積もりだけは出して貰おうとディスプレイを預けることにしました。

それから10日前後、預けた家電量販店から電話がかかってきました。

某家電量販店
「修理の件ですが、メーカー側からはお客様の仰っていた症状の確認がとれなかったとのことです。」
     

「そうですか…(メーカーに配送されるまでに内部が完全に乾いたのかもしれない) 。」

「じゃあ、とりあえず戻してもらえますか。」

某家電量販店
「ただ、液晶ディスプレイが割れているとのことです。
    

「・・・・・・・はい?」

という理解不能な答えが返ってきました。 詳しく話を聞いてみると、「水漏れではなく液晶漏れだった」、「メーカーへ運ぶまでにひび割れが広がった」と訳の分からないことを言うのです。電話では埒が明かなかったのでとりあえず返してくれと伝え電話を切りました。

それから1週間後、受け取りにいきビックリ仰天。

画面がバッキバキ!

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※水が垂れた箇所は赤い枠線内。

衝撃で言葉が出ませんでした。

某家電量販店側のいい分によると、この水漏れした箇所(赤枠線内)に小さい液晶割れがあり、預けている間にこういう状態にまで広がっていったとのこと。

本気で言ってるんでしょうか?

画面中央に明らかに衝撃が加わった形跡があるにも関わらず、大真面目な顔でこんなことを言ってのけるんですから呆れてしまいます。

当然、この形跡を追求しますが店側は頑なに非を認めようとしません。文字通り「やった、やってない」の水掛け論です。挙句の果てに修理するなら25,000円を払えといいます。ヤクザですか?馬鹿馬鹿しくなり帰ろうとすると今度は見積もり料金を払えといいます。もう完全にヤクザです。

いやぁ、久しぶりにはらわたが煮えくり返る経験をしました。いくらこちらが客だとしても、相手側に開き直られたら消費者はどうしようも無いことを痛感させられましたね。

ちなみに今回の場合、

【私⇒⇒修理を受け付けた某家電量販店舗⇒⇒配送⇒⇒某家電量販店のサポートセンター⇒⇒配送⇒⇒メーカー】

最低でもこれだけのルートを辿ってメーカーまで行きついているので、どの時点で液晶ディスプレイが割れたのか定かではありません。これが重大な過失事故であれば、もちろん闘うべきですが所詮は1万円ちょっとの電化製品です。労力を考えると泣き寝入りですよ。

今回のことで学んだ教訓は2つ。
  1. 修理に出す前に、必ず写真を撮っておくこと。
     
  2. 修理に出す際に、口頭で伝えるだけでなく実物の状態を見せておくこと。
これだけで、水掛け論になることはなかったはずです。特に修理に出す前に撮った写真があれば、少なくともこちらの潔白は証明できたでしょう。

それにしても腹立たしい。この記事を書いている今も怒りが収まりません。

現在、ネットショップなどの影響で家電量販店が厳しいことは知っています。それでも私は高価なものを買う時には保証が充実している家電量販店を利用するようにしていました。

それは今回のような事態になった時、ネットよりも誠実に対応してくれるだろうという期待があったからです。ですが幻想でした。

「アフターケア」、「充実の保証」が家電量販店が持つ大きな魅力だったはずです。単純に価格だけで勝負するのではなく、そういった部分で補っているのだと思っていました。それが嘘であるというのならば、家電量販店の価値とは一体何なのでしょうね。

こうしたトラブルというのは家電量販店に限った話ではないのかもしれませんが、どうか皆さんも修理に出す際にはお気をつけ下さい。