前回の記事:2泊3日の北陸の旅 2日目 ー福井県・越前松島水族館・東尋坊編(前半)ー

「越前松島水族館」をあとにして、その先にある東尋坊へと向かいます。

余談ですが、北陸を旅行するのであればやはり車が一番便利です。バスでも十分回れますが、観光地が中途半端に離れているので、車の方が圧倒的に効率よく回れるでしょう。ただ、GWなどは駐車場が非常に混雑するのでそのあたりの対策は必要かもしれません。

とはいえ、ペーパードライバーの私がレンタカーを借りたところで嫌な予感しかしなかったので今回は公共交通機関を選択したんですけどね。

越前松島水族館から東尋坊までは、バスでおよそ15分。近いように見えますが、それでも歩いていこうと思うと、かなりの距離があったので1時間に1本のバスを待ったのは正解でした。

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バス亭から東尋坊までの通りは土産物屋や飲食店が軒を並べる商店街のようになっています。朝が早かったせいで空腹に耐えている私の頭にはすでに昼食をどこで食べるか、ということしかありません。

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それにしてもお店の呼び込みが凄い。

大阪の難波とか新世界並みに呼び込みをかけられます。店先の商品ディスプレイを眺めようものなら3秒で声をかけられます。これにはちょっと参りましたね。

商店街を行ったり来たりで悩んだ末、「味処 小南亭」さんというお店でお昼を食べることに。

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「ブリ・いくら丼」を注文。味噌汁付きです。

空きっ腹にかきこんでしまいましたが、もっと味わって食べるべきでした。観光地という場所柄、お値段はそこそこでしたが、やはり魚介類は新鮮そのもので美味しかったです。ウニの色艶なんかを見るとスーパーで売られているウニとの違いが分かります。

さて、いい具合に腹も満たされたのでさっそく東尋坊へと突入。

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国定公園越前海岸、東尋坊。

記念写真の撮影スポットですが、一人で記念写真を撮る勇気はありませんでしたね。頼まれて他人の記念写真は撮りましたけどね。ともあれ、ここらで天気が少し回復してきて一安心です。

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壮観ですが、足場が悪いので崖の先にいくのもわりと本気で命がけ。

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いやぁ、言うまでも無く、ここから飛び降りるなんて正気の沙汰じゃないことがよく分かります。

足腰すくみまくり。個人的に高いところは好きですが、それはタワーや展望台のように安全だと分かりきっているから良いのであって、少しでもよろけたらリアルに死と隣り合わせというのは、かなりの恐怖です。

実際、観光客の転落事故が毎年のように起きているとか。

しかしこんな所でも子供は元気に走り回るのだから恐ろしい。親御さん達も気が気じゃないでしょう。何が起こるか分からないので、東尋坊では怖くて子供の近くには寄れません。

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サスペンスの帝王、船越英一郎がいたのはこの辺りでしょうか。実際に来ると分かりますが、ここで撮影をするってけっこう凄いことです。これからは船越栄一郎のクサい演技も少しは見る目が変わりそうです。

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そして、例の公衆電話も発見しました。

通称「救いの電話」。

東尋坊と言えば自殺の名所として有名ですが、今でも多いのでしょうか。ただ最近は夜間の見回りが強化されたり、赤外線カメラが設置されたり対策が施されているようです。そのため、今は飛び込みよりも観光客の転落事故の方が怖いと聞きます。

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最後は「東尋坊タワー」へ。

タワーと呼ぶには少々上背が足らないような気もしますが、周辺に高い建物がないので、これでも日本海を一望することができます。

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展望台からは東尋坊へと続く商店街と日本海、そしてわずかに東尋坊が見えます

そうなんです、東尋坊タワーというくせに東尋坊が全然見えないんです。

以前、「月曜から夜ふかし」という番組で【東尋坊タワーからは東尋坊がほとんど見えない件】として紹介されていましたがその通りでした。分かっていてのぼったので落胆はありませんが、知らずにのぼった方は落胆することになるかもしれませんね。

東尋坊での所要時間ですが、東尋坊だけならば1時間弱といったところでしょうか。お土産を見たり、食事をしたり、タワーにのぼったりするならば最低でも2時間は欲しいところです。有名観光地というだけあって、絶壁の雄大な景色が楽しめる良い場所でした。

東尋坊を出ると、バスで芦原温泉駅に戻り、電車で福井駅へ向かうことにしました。
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福井駅に着くと、なぜか恐竜が出迎えてくれます。

しかも只の模型ではなく、動いてます。ちなみに恐竜の名前は「フクイラプトル」「フクイティタン」「フクイサウルス」というそう。創作かと思いきや、いずれも福井県で発掘された恐竜だそうです。

2022年の新幹線開通を見越してのPR準備でしょうか。それにしても本格的。次に福井を訪れる際には、ぜひ「福井県恐竜博物館」に足を運んでみたいものです。

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そして、本日泊まるホテルは福井駅前徒歩1分にあった「ホテルルートイン福井駅前 」。

その場でスマホから楽天トラベルで予約しました。もともとお安いうえに貯まっていた楽天ポイントを使った結果、シングル1泊4000円で宿泊できることに。そのうえ朝食バイキングも無料で付くというのですから金が無いニートにはありがたい話です。

余談ですが、私のように「当日になって宿泊ホテルを決める」という場合、楽天トラベルの直前予約空室カレンダーが便利です。宿泊ホテルを選択して、「料金の安い順」に並び変えるとその日に泊まれる最安値のホテル(旅館)を調べることができます。

ホテルに荷物を預けたら、さっそく街を散策。夕食を食べる店を探しつつ駅前をぶらぶらしていると、名古屋の人間には見慣れないものを発見しました。

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路面電車


名古屋では路面電車を目にする機会が無いので新鮮。乗ってみようかと思いましたが、「どこへ行くか分からない」、「早く夕飯が食べたい」という気持ちが勝り、今回は断念することに。またそのうちどこかで乗ろうと思います。

それにしても知らない街をぶらぶら歩くのは久しぶりです。楽しくて気がついたら1時間も歩き回っていました。旅行でのこういう時間って贅沢ですよね。

駅前からずいぶん離れた片町というところまで来たところで、さすがに疲れたので「旬菜鮮魚と旨い酒」という看板のお店で夕食をとることに。それが福井県内でチェーン展開されている居酒屋「わさび」。

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お酒の勢いもあってか、ちょっと贅沢してしまいました。

宿泊費より一食分のほうが高いというのはどうなんでしょうね。いや、そもそも宿泊費が安すぎなんですけどね。それにしても福井は魚と日本酒がイケます。刺身は新鮮ですし、地酒も3種類ぐらい飲みましたがどれもこれも美味しい。

いやぁ食べ過ぎました。しかも疲労のせいかアルコールの回りが早く、店を出るころには足元が少しおぼつかない状態に。酔いを醒ましながら福井の街をゆっくり歩いてホテルへ戻り、大浴場でアルコールと汗を洗い流します。

ルートインはビジネスホテルには珍しく大浴場があるのが良いですね。足をのばして風呂に入れます。それにしても地方のビジネスホテルとはいえ、大浴場があって朝食も無料であのお値段はやはり驚き。

…採算は取れてるんでしょうか。

ともあれ、久しぶりに長時間歩いたせいで足腰がガクガクです。歩くたびに足首から不気味な音が鳴ります。日頃の運動不足がたたったようです。

翌朝、二日酔いと筋肉痛になっていないことを願い、早々に眠りについたのでした。