最近、東海地方は初夏かと思うほどの気温です。

毎年、「去年ってこんなにも暑かったか?」と思いながら生きているような気がします。 そしてこうも暑いと酒がすすんで仕方ありません。ということで先日、風呂あがりの一缶を買いに近所のスーパーに行ってみると珍しい物が売っていました。

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『タイ産 ココナッツ』


普通のスーパーの野菜売り場でココナッツが売られている光景というのも珍しい。しかもお値段300円。お隣に並んでいるブロッコリーと大差ありません。「これは買うしかない」、ニートの好奇心が久しぶりに刺激された瞬間でした。
 
しかし、ここで一つの疑問が。

買ったは良いものの、どうやって食べればいいのだろうか?

そこで想像力の乏しいニートが思い浮かべたのは、映画でよく見る南国ビーチでココナッツにストローを挿して飲むというバカンス感たっぷりの飲み方。

とはいえ、ストローを挿すにもどこに挿せばいいのか、それ以前にどこまでが皮でどこからが可食部なのかも分かりません。そんな時はGoogle先生にご助力頂きます。

調べてみた結果、私が買ったココナッツは外皮がすでに剥いてあり、繊維質になっている中皮をカットして形を整えた状態のよう。その中皮の先に種子があり、その種子の中にお目当てのココナッツジュースが貯蔵されているようです。若干湿っているのはココナッツジュースが漏れ出ているからかもしれません。

ということで、さっそくこの白い中皮を削いでいきます。ちなみに結構固いです。なかなか終わりが見えませんが、白い部分をあらかた削ぎ終えると、黒い球状の殻に包まれた種子が出てきました。

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ずいぶん小さくなってしまいましたが、この中に待ちに待ったココナッツジュースが入っているかと思うと心躍るというもの。

しかしここからが大変でした。とにかく硬い、非常に硬い。どうにかキリを使って穴を開けることには成功しましたが、穴が小さすぎてストローが入りません。

そこから、さらにワインの栓抜きで穴を太くしていきます。ちなみに「穴を開けるのにそんな労力は使いたくない」という人は専用のココナッツドリルを使うと良いでしょう。

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さて、ようやくです。ここまで長い道のりでした。すでにキッチンにはココナッツの香りが充満しています。なんというか怪しい雑貨店のアロマコーナーのような匂いです。若干気分が悪くなってきます。

汗もかいて、喉も乾いて、体は水分を求めています。いただきます。

・・・・・・。

・・・うん、美味しくありません。

えぇ、正直そんな予感はしていました。私達がイメージしているココナッツジュースを極限まで薄めた感じです。こんなものかと落胆しながら味について調べてみると、気になる情報を目にしました。
  • 採ってすぐは美味しい
  • ココナッツは鮮度が命
鮮度?

この時点でスーパーで買ってから2日が経過しています。輸送期間やらなんやらを含めると、すでに鮮度がどうこうというレベルではないでしょう。

しかし、それ以上に気になる記述を発見。旅行ブログをやっている方の記事ですが、一部引用させて頂きます。
突如強烈な吐き気に襲われ、たまたま近くにデパートが有ったのでトイレに駆け込みリバース!!!そしてリバースする事数十回、今度はお腹がグルグル、、、
結局トイレから一時間以上動けず、ようやくホテルに帰り着くも上から下から∞。完全に食中毒です。
次の日が帰国日だったので何とか耐えて搭乗。帰国後即病院送りに…
結果重度の食中毒で3日ほど入院するはめに。 
ココナッツは鮮度を保つのが非常に難しく直ぐに痛むそうです
 MBKにて購入する際に、冷蔵庫に入っているのを確認したのですが、あまり関係なかったみたい( ;∀;)それ以降、ビーチリゾートでココナッツミルクを見かけても決して飲まず、また友人が飲みたいと言っても思いとどまらすようにしてます。

出典: 旅の備忘録 2013/09/29 ココナッツミルクにご注意!

もう恐怖しか感じません…。

3口ぐらい飲んでしまいましたが、しばらく様子を見ることにしました。幸い2~3時間ほど経っても体に異変は起こりませんでしたが、もうこれをそのまま飲む気にはなれませんでしたね。

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ちなみに飲んだ分を差し引いても、このサイズのココナッツでコップ一杯分ぐらいはありました。とりあえず腐ってはいないようなので、一旦冷蔵庫に保存して置くことにします。

お次はココナッツを割って中身を取り出していきたいと思います。

続編記事ココナッツの中身を取り出してみたら酷い目にあった話